たとえ車が自動運転になってドラえもんの世界に近づいたとしても、安全の意識は保ち続けたい

暮らし

私が幼いころ、木材の運搬に使われていた古いトラックにはダブルクラッチという手法で運転をされていました。

ちょこんと出ているというか、生えているシフトレバーとクラッチを巧みに操り、山男みたいな運転手のおじさんが山道を往復していたものです。

あれから30年近く。車の性能は大きく変わりました。

20年近く前に私が自動車の免許を取得した時でさえも、同級生のほとんどはMT車の運転免許を選択して教習に臨みました。

当時でもAT車は主力になっていましたが、軽トラックなどはまだまだマニュアルの時代。

兼業農家の多かった私の地域では、軽トラックを運転するためにMT車の免許を取得したものでした。

今となっては、軽トラックにもAT車が導入され、安全システムまで搭載された軽トラックも珍しくなくなりました。

これからも進化が期待される車。

自動運転のレベルを題材にした新聞記事を見かけたので、自分なりに整理をしてみました。

自動運転のレベル分け

自動運転のレベルは、運転支援と自動運転に分けられています。

運転支援はレベル1~レべル2までです。

レベル0:運転支援技術なし

レベル1:運転支援

衝突被害軽減ブレーキ、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、レーンキープアシストシステムなどが搭載されているもの。

ACCとは、クルマに搭載した専用のセンサーとCPU(コンピューター)を用いたシステムが、アクセル操作とブレーキ操作の両方を自動的に行ない、運転を支援する機能のことです。

クルーズコントロールとか追従システムなどと言ったりします。

レベル2:特定条件下で自動運転機能

例えば、高速道路で遅い車がいれば自動で追い越すといったことや、カーナビで設定した目的地に向かって高速道路の分岐で自動的に車線変更する機能を持つ車種もあります。

トヨタのMIRAIや日産のスカイライン、スバルのレボーグなどとレベル2を搭載した日本車も増えてきました。

自動運転となるのはレベル3から

レベル3からは自動運転の区分けとなります。

レベル3:条件付き自動運転

昨年3月、ホンダが日本初のレベル3搭載のレジェンドを発売しました。

レベル3は、衛星によって自分の車の位置認識をし、一定の条件がそろうとレベル3モードに切り替わり運転の主体が運転者から車のシステムに移行するというものです。

例えば、高速道路上での渋滞時に車の運転を車のシステムにゆだねて、運転者が運転以外の行為を行うことも可能になります。

レベル3モードにして、運転システムにお願いしながら、ガイドブックを見るというような行為も将来的には可能になるのかもしれません。

レベル4:特定条件下における完全自動運転

レベル4の定義は「限定領域内」での自動運転。

空港内やあらかじめ定まったルートが確立されているようなバスの運行で、緊急時にも運転手が対応せず、全てシステム側が自動運転の主体として運航するというものです。

上海やサンフランシスコでレベル4搭載のタクシーで実証実験が行われているそうです。

レベル5:完全自動運転

文字通り、完全に車のシステムが運転を行うというものです。

レベル5は運転手を必要とせずに、走行エリアも限定されずにどんな場所の道路でも自動運転で走行が可能になります。

レベル5まで来ると、ちょっとドラえもんの世界に近づいたような気がしますね。

これまでもこれからも

どんどん進化を続けていく車。

技術の進化はワクワクしますし、安全性能が増すのならば、願ってもないことです。

少しでも多くの人が、便利で安心な足として車を利用出来ると、外出も楽しくなるはずです。

海外での実証実験が進んでいる今、日本でもいずれ運転操作をアシストする機能の車から、自動運転機能搭載の車が登場するのも、遠い未来ではなさそうです。

どんなに車の性能が上がったとしても、他人に対する思いやりを持つこと、自らが運転しているのだという意識を強く持つことなど、ソフトな面は自分自身が持ち続けていかなくてはいけませんね。

技術革新の一方で自分自身のアップデートも怠らずに、時代を乗りこなしていきたいですね。