介護サービスを利用した場合は、所得等に応じてサービスにかかる費用の 9 割〜 7 割が介護保険から支給され、残りの 1 割〜 3 割を利用した方が負担します。
今回は、介護保険のサービスを利用するとどのくらい費用がかかるのかの目安と、その内訳など紹介します。
介護保険の自己負担と給付割合
介護サービスを利用する場合は、所得等に応じてサービスにかかる費用の 9割~7割が介護保険から支給され、残りの1割〜3割を利用する方が負担します(図1)
介護保険負担割合証ってなに?
介護サービスを利用した場合に、利用した人が支払う自己負担の割合が書かれた紙の保険証サイズのものです。
初めて要介護・要支援認定を受けた方は、認定を受けたときに発行されます。
もともと介護保険サービスを利用している方は、毎年6~7月頃に、どの負担割合の方も、市町村から負担割合が記された介護保険負担割合証が交付されます。
この介護保険負担割合証で、介護保険の自己負担額が1割なのか2割なのか3割なのかがわかります。
介護保険の負担割合ってどうやって決まるの?
介護保険の自己負担額の負担割合は、前年の所得額によって決まります。
厚生労働省のページから引用させていただきました。https://www.mhlw.go.jp/content/000334525.pdf
1か月あたりの在宅で受けるサービスには支給限度があります
在宅で受けるサービスについては、要介護度ごとに、介護保険で利用できるサービス費用の上限(支給限度基準額)が定められています。図1の緑の部分です。
上限を超えてサービスを利用する場合は、上限を超える分の全額が利用者負担となります。
実際の介護保険サービスの費用っていくらなの?
厳密にいうと、人それぞれです。ケアマネジャーに確認するのが一番確実な方法です。
目安として、要介護3で自己負担割合が1割の方が、介護保険で利用できるサービスを目いっぱい利用した場合、介護保険の支給限度額は270480円となります。
自己負担は1割ですから、27048円となります。
注意したいのは、通所介護(デイサービス)での食事代やレクリエーション費は自己負担になるので、27048円+食事代などの自己負担額となります。
具体的にはどんなサービスが受けられるの?
介護保険で利用できる「在宅(居宅)サービス」は、次の12のサービスです。
大きく分けると、訪問型と通所型と自宅を整えるための住宅改修や福祉用具の貸与や購入があります。
困っていることをケアマネジャーに相談して、サービスを上手に組み合わせて利用していきたいですね。