若いころは覚えていられたのに、最近、思い出した物の言葉が出てこなくなってきたなぁ。
若いとよばれる世代だけれど、確実に老化は始まっているんですね。
私よりも上の世代では、食事で魚を多く取り入れたり、サプリメントを飲んだり、アンチエイジングに取り組む人がチラチラ。
自分に抗うことも必要だけど、もしもの時も考えておかなくちゃなぁなんて過ごしていました。
そんな中で、家のポストに入っていた。一枚のチラシ。認知症カフェですって。
認知症カフェって?
「認知症カフェ」とは、認知症の人と家族、地域の住民、専門職などの誰でも気軽に集える場。
訪れることは自由で帰ることも自由。
お茶だけでも良い場所です。
認知症に不安のある方もない方も、気軽な気持ちで訪れてみると思わぬ発見があるかもしれません。
お茶やコーヒー代金はだいたい100~200円です。
脳トレしてもいいし、講話を聞いてもいいし、何もしなくてもいいし、自由に過ごせて相談もできる喫茶店です。
介護保険って関係ある?
ないです。
予約も必要ありません。
誰が訪れても良い、相談もできるけど、しなくてもよい喫茶店です。
誰が運営しているの?
地域の認知症のことを考える専門職やボランティアなど様々な人が運営しているそうです。
国の認知症施策の一環で2012年から推進されており、全国各地で増加しているそうです。
全国で6000か所近くありますので、どこにあるか知りたいときは、お住まいの地域包括支援センターなどで教えてくれます。
認知症って?
認知症は、脳の病気や障害などの原因により、認知機能が低下すること。
進行性で次第に日常生活に支障が出てくることもあります。
進行速度はそれぞれで、緩やかに進むケースもあれば、急速に進むケースもあるのだそう。
初期は加齢による単なる物忘れに見えることもが多いということですが、仕事や家庭で普段やっていたことでミスが増えたり、お金の感情ができなくなったり、話が通じなくなったり、お金の感情ができなくなったりと明らかに生活に支障が出てくる症状、サインがあります。
厚生労働省で認知症のサインを示してくれていたので引用しました。
65歳以上の5人に1人が認知症
厚生労働省によると、2020年の65歳以上の認知症の人の数は600万人です。
5年後の2025年には65歳以上の認知症の人の数が700万人となる予測なのだそう。
つまり65歳以上の約5人に1人が認知症になる予測。
自分の周りにも65歳以上の人たくさんいますよね。他人ごとではないわけです。
受診のハードルは高いけれど、早期発見は大事
認知症には「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違いがあります。
本人が気が付く前に、家族など周りの人が気が付くこともあります。
デリケート問題なので、なかなか専門機関での診断を受けることは難しいかもしれませんが、早期発見は早期治療につながったり、認知症と生活を共存するためのあらゆる助言を受けることができます。
認知症についての主な相談先
なお「日本認知症学会認定専門医」、「老年精神医学会認定専門医」、「公益社団法人 認知症の人と家族の会・全国もの忘れ外来一覧」、「日本老年精神医学会認定こころと認知症を診断できる病院&施設」のキーワードでも検索すると、近くの専門医や専門機関を調べることができます。
一人で悩まず、抱えずに
現在65歳以上の認知症の人の数は600万人で5年後には65歳以上の方の約5人に1人が認知症になる予測。
なんとなく相談しにくいし、誰に相談したらよいかわからないときには、気軽に認知症カフェを訪れてみてはいかがでしょうか。
コーヒーなどの飲み物代だけで専門職に話を聞いてもらうこともできますし、何もしないでボーっとしてみるのも気分転換にもなるかもしれません。
公的機関や専門機関をはじめ、地域にも認知症カフェのような気軽に訪れてもよい場があります。
もしも悩んでいる方がおられたら、ひとりで悩まずに、一度訪れてみることをおすすめします。