幼稚園の頃、親や先生に教えられたことって、日常生活において大事な基礎だったりするんですよね。
生きていくうえで大事なことはたくさんあるけれど、自分を創る基礎って本当に重要。
忘れかけていたことに気が付つかせてくれた「あいさつ」。
あいさつから始まり、あいさつで終わる。
素敵な一日を創ってくれるあいさつのお話です。
とりあえず、あいさつ
新しい何かが始めるときに、まずすること、あいさつ。
新年、新学期、新居の挨拶など時期や状況は様々。
よほどのことがない限り、あいさつが先になります。
新しい週の始まりに行われる月曜日の朝会などは学校の校長先生や会社の課長さんは、ネタ作りに苦労されている方もいらっしゃるかもしれません。
小さいころにあいさつは、「大きな声で元気よく」と教えられたものですが、学年が上がるたびに恥ずかしさも増してか少しずつ声が小さくなり、元気もわずか。
最近では、見知らぬすれ違いの人には会釈すらほとんどしませんでした。
出会った人に「大きな声で元気よく」という教えは、いつの間にか知っている人に「とりあえず」になってしまっていたのでした。
小さな勇気
出産後、子どもたちを連れて街を歩いていると、見知らぬ方が声をかけてくれることの多いこと。
みんな「おはよう」「こんにちは」「さようなら」「バイバイ」と声をかけてくれるのです。
年配の方と小学生くらいの子どもたちが多かったですが、中には私よりもずっと若い高校生や大学生と思しき方も。
見知らぬ方でただの通りすがりの子連れにあいさつをするということは、私が逆の立場なら多分遠巻きに微笑んでいるだけ。
あいさつをできる人って素敵だな、と思ったのです。
そして、限定をしたあいさつしかできなくなっていた私は、道行く人にあいさつをすることに抵抗を感じてしまっていました。
誰にどうあいさつをしたらいいの?
迷っているなら、身近なところから始めてみよう。ということで自分に近いところから始めてみました。
初めは、家族。
意外と家族ってあいさつなしで日常会話が始まったりします。
朝、顔を見たら「おはよう、よく眠れた?」と声をかけることに。
初日こそ「え?」という顔をされましたが、今では「おはよう」が朝一番の会話。
そして、ゴミ捨ての時に居合わせた近所の人。
ゴミの集積場は、近所の方々がゴミを持ち込む場所。近くに住んでいるけれど、顔も名前も知らない人ばかり。
見知らぬおじさんやおばさんに「おはようございます」と会釈すると、意外にも元気よく返してくれました。
少しのやり取りですが、晴れ晴れしい気持ちに。
今までの自分は、勝手にガードを作っていたのかもしれませんね。
あいさつは減らない
下世話なはなしですが、あいさつはお金がかからないし、減りもしません。
無料のあいさつをするだけで、自分の気持ちが上がるなんてこんなにコストパフォーマンスが良いものはありません。
やらないより、やった方が良い。
そして、もし返されなくても、恥ずかしがることなんて何もないのです。
その人は忙しかったのかも知れないし、かつてに自分のように恥ずかしかったのかもしれないし。
私があいさつをしたかった。
それだけで良いと思うのです。
小さな勇気をもって、誰にでもあいさつをすること。
誰にでもがポイントです。おべっかなど使わずに平等にすることで、自分が磨かれ今日も新しい一日を過ごすことができるのだと信じています。