体力低下は知らぬ間に。焦る気持ちを巨木が鎮めてくれる。小さいことではめげないぞ

暮らし

立春を迎えてもなお、寒さは続きます。

それでも日は長くなってきているし、日差しの力強さも感じられるようになりました。

寒いのと感染症対策で何となく家に閉じこもりがちの毎日。

そろそろ、外の空気も感じなくては、と子どもたちとお散歩に出かけました。

神社の中の公園

目標の公園は自宅から数kmの大きな遊具のある公園。

最近整備されたというのを聞きつけて、是非行ってみたいと思っていました。

子どもたちの脚力もここ数カ月で格段に上がったし、徒歩とバスで出かけてみよう。

プチお出かけの始まりです。

ところが。

脚力が上がったとはいえ、子どもたちは何でも興味を示します。

道端に落ちているものならなんでも。

葉っぱ、草、小枝、ゴミまで…

「これなあに」が沢山ちりばめられていて、楽しそうに歩いてくれるのです。

とても良いことですが、目的地に全然着かない。

乗ろうとしていたバス停の近くまでは行けたのですが、何となく他の日にしてみようかと思い、そばにあった大きな神社に立ち寄ってみることにしました。

数段の階段を上ると、立派なお社がありました。

被っていた帽子を取って、ひとまずお参り。

すると、そばに、小さな公園があることに気が付きました。

鉄棒、ブランコ、シーソー、お砂場。

どれも昔からある遊具ですが、地元の人や氏子さんたちに手入れをされているらしく、キレイにされています。

木々にも囲まれていますが、心地よい木漏れ日を感じさせられる素敵な公園でした。

知らないうちに落ちている

子どもたちは、鉄棒にぶら下がったりして楽しく遊びます。

子どもって驚くほど力があるんですよね。

感心しながら、私も負けずに前回りを披露します。

「こんなこともできるんだよ!」

「わー、すごい」

こんなことで子どもたちは喜んでくれるんだ。

私はとても嬉しく思いました。

そして、逆上がりを披露しようとしました。

「ビックリするだろうな~、見ててよ~、えいっ」

「あら??」

蹴上げても足が棒にかからない…

典型的な逆上がりのできない感じ。

え?そんなはずないでしょ。

昔私は鉄棒が得意だったんだよ!

「えいっ!」

何度やっても蹴上げた足が鉄棒にかかりません。

逆手にしても、順手にても変わらない。

問題は腕の力とバランスなのかもしれません。

逆上がりが出来ずに、焦る私を子どもたちは笑ってみていました。

「練習しなきゃね」

その通り。

言われる言葉に返す言葉はありません。

いつからできなくなったのかは不明ですが、着実に体力や筋力は落ちているようです。

知らなかったでは済まされませんね。

コツコツ貯筋して逆上がりくらいは、お手本を見せてあげたいものです。

今日から筋活だわ~

大先輩に見守られて

逆上がり事件で動揺した心をブランコに乗りながら落ち着けて、あたりを見回してみました。

神社の中って空気が澄んでいる気がします。

森の中にいるようなマイナスイオンを感じます。

良いところだな。

心の底から感じられました。

ふと、横を見ると巨木が。

何十年ではなく百年を超すような大木です。

根はこんな感じ。

ずっと、神社の中の公園で遊びに来るみんなに寄り添ってくれているよう。

幹が頑丈で背の高い巨木を見上げて、根まで視線を落としてみると、なんだかお話しているみたい。

「小さなことでクヨクヨしないんだよ。」

そんなふうに言われているような感じがしました。

神社の中に公園があるのは、神様や大きな木が子どもたちを見守ってくれているからかもしれません。

思わぬ訪問となった神社と巨木。

近いうちにまた来ます。

とりあえず、筋活しなくては。

心を焦らせ、心を鎮めさせていただきました。