ムギワラトンボはシオカラトンボ?田植え機の田植えを見て、農家さんの丁寧なお仕事に感心

思うこと

二十四節気の芒種。

2021年は6月5日でした。

芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種(ぼうしゅ)と言われています。

実際の種まきは、私の故郷では3月に行うので、だいぶ早いのですが、今住んでいる地域では、田植えのピークが今ですから、ゴールデンウィーク位に苗床に種を撒くのかなと思います。

苗床から田んぼへ

暦どおりに田植えが行われて、早苗がギッシリ詰まった苗床から、広々とした田んぼに放たれました。

人間にとっては心地よい風だけど、早苗にとってはどうだろう。

強い風?

寒い?

心細い?

それともワクワク?

これから、この広々とした田んぼに根を張って、大きく育つんだよ。

丁寧に代掻きされた田んぼを見ると、苗を田んぼに放つ農家の方の愛情や優しさを感じられるように思います。

今も昔も丁寧な仕事は変わらない

昔は手植え。

今は田植え機など機械化されていますが、それでも田んぼの端など、機械が入れないところは、人の力で手植えをします。

早苗を5本くらい束ねて、ちょこちょこ。

私も子どものころは、毎週土日ともなれば、田仕事を手伝っていました。

当時は何にも考えていませんでしたが、大人になって植物を育てる経験をして失敗すると、うまく根付かなかったり、肥料が足りなかったり水のやりすぎ、少なすぎと考えることが多い。

自然を相手にすることは、うまくいくことばかりではないのね、

と気づかされます。

苗を田んぼに放った後も、コメ農家さんの丁寧な仕事は続きます。

田植えや稲刈りばかりに目が行きますが、細かい仕事が、秋に実を結ぶのですね。

毎年、収穫できる農家の方は本当に凄いです。

カエルが鳴くのはオスだけ

田んぼに活気が出てくると、田んぼに集まってくる生き物もたくさん。

朝晩、そして雨が降るとオタマジャクシから変化したカエルが田んぼを舞台に大合唱。

カエルが鳴くのはオスだけ。

メスを呼び込むために、

我こそは!!

と鳴くのです。

田んぼを舞台にした大規模婚活パーティです。

夜半にカエルの合唱を聞くと癒されるのは、カエルの懸命な歌が、人間にも届いているのかもしれません。

見つかるように、見つからないように

そんなカエルを狙う生き物がいます。

今日は出会いませんでしたが、ヘビ、鳥などはカエルが大好き。

カエルにとっては天敵です。

オスガエルの歌声は、メスガエルに届いてほしいけど、天敵にも居場所を突き止められてしまう。

大合唱で、かき消しても、オスガエルの中の誰かは見つかってしまう。

人生?蛙生?かけて鳴いているのですね。

頑張れカエル!

私には届いたよ!

シオカラトンボのメスはムギワラトンボ

田んぼを観察していると、トンボが来ました。

トンボと言えば、秋というイメージです。

秋のトンボは自分の背丈よりも高く飛びますが、今日出会ったトンボは、地べたを這うように低く低く飛んでいる。

ヤゴからかえったばかりなのかな?

運よく撮影ができたので感謝です。

自宅に帰って、なんというトンボなのか調べてみると、シオカラトンボのメス、「ムギワラトンボ」というらしいです。一般的なよく見かけるトンボでした。

それにしても、オスとメスで名前が違うんですね。

トンボの世界も奥が深い。

トンボの寿命は30日程度だそう。

雨の多い梅雨の時期は、なかなか飛べなくて大変だろうけど、頑張るんだよ。

田んぼと畔をみて梅雨の時期を懸命に生きる生き物たちをひそかに応援しました。