効率的に時間を過ごすと、自由が生まれるのではないか?
大学を出て、社会人となった私が20代の頃に考えていたことです。
どうせ、同じ結果が出るのなら、手早い方がいい。
他の人に恵まれて入社した会社は雰囲気の良い会社で、自分のやりたいように仕事が出来たことから、そう思っていたのかもしれません。
初めての職場
私が初めて仕事という形で社会に出えたのは学生時代。
ハンバーガーチェーンのマクドナルドのアルバイトでした。
当時のお店の開店時間はは朝6時から夜22時まで。
私は主に、朝の開店準備と昼の準備、朝マックの調理と提供とお店の裏側の仕事をしていました。
それまで何も社会体験してこなかった私は、どのように動いたら良いのか分からず、しどろもどろしていたことを覚えています。
お店はフランチャイズで、オーナーは70代の男性。
毎日同じ時間にお店の鍵を持って、出勤するオーナー。
もう一人、朝は40代の主婦の方が勤務をしていたので、私は2人から教わることになりました。
効率な仕事
マクドナルドの教育で学んだのは、きちんと手を洗うことから。
爪ブラシで爪の間もきれいにして。
お店で仕事をする前に、自分自身の身だしなみや清潔を保つことが初めの一歩でした。
その後に、物品の配置や朝の仕込みの開始。
すべてがマニュアル化されており、お店の構造も商品を美味しく、効率的に提供できるかを考えられていて、動きやすく働きやすい店内でした。
特に、朝マックは、昼の準備をしながら、朝マックの提供やドリンクを提供したりします。
いつも来てくれる、サラリーマンがホッとできるように、コーヒーは美味しく入れていったり。
お腹がすいていそうなガテン系のお兄ちゃんたちに、手早くマフィンを包んで商品を提供をしてしたり。
朝は、常連さんも多いので、時計を見ながら、商品の提供と商品の補充などの裏方仕事を行っていました。
効率的な環境は、自分に時間という余裕を与えてくれるし、動きやすくもなる。
マクドナルドの経験は、その後の私の社会人としての心構えに大きく活かされました。
時間がかかることを面白がる
効率が生み出す、時間という余裕。
余裕があるから、次々とアイディアんが浮かんでくる。
こういった好循環を私はとても好んでいました。
でも、人生はそううまくはいかないもの。
高みを目指して、調べ物をしたり、勉強したりしていても、壁にぶつかったりします。
私の場合は、転職だったり、結婚、出産だったり。
自分が望んで職場を変えたり、家族を迎えたはずなのに、なかなか思い通りにいかない。
上手くいかずにもがいている時間は不安の渦に巻き込まれました。
マイナス思考に陥ると、前を向きにくくなるんですよね。
もがいているために、不安に掻き立てられるというか、色々と試してみたくなるんですよね。
そんな私にとって、育児という時間は「待つ」ということを学んでいます。
はじめはやきもきしながら、子どもたちを見ていました。
子どもたちは自分の頭で考えて、工夫して、行動に移しています。
まだうまく話せない子でも、同じことを何度でも挑戦しようとします。
小さな子どもたちが、創意工夫をしながら取り組んでいる姿をみると、焦る気持ちを抑えて、「待つ」ことが良い未来につながるのかもしれないと感じるようになりました。
もちろん、心に余裕がなければ「待つ」ことはできません。
あえて「待つ」
「待つ」ということは、俯瞰して見ることにもつながっているのかもしれません。
前向きに待っていると笑顔が生まれるし、笑顔は心の余裕にもつながります。
マクドナルドのような効率性をが生み出す余裕や時間も素晴らしいですが、遅いことや手間のかかることについて、自分で俯瞰して、時間がかかるということを面白がることも、余裕を生み出す一因となります。
自分の思い描いたようにいくイケイケの時もあり、時間がかかってヤキモキする時もあるのは普通なこと。
時には、立ち止まって「待つ」時間を構えると、余裕とひらめきが生まれるのかもしれません。