よく分かっていないのも、魅力の一つ。孤高のキノコと話しながら、次の季節を思う

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白い傘のキノコって毒キノコの場合が多いんだって。

ニョキっと生えた立派な傘のキノコを見ながら、小学生のころに聞いた話を思い出しました。

あたりには菌種になりそうなものが何もないのに、どこからやってきたのか不明。

木陰で独り、生えている様子は、孤高の人を感じさせます。

街路樹の下から、こんにちは

夏至から1か月ほど経ちましたが、まだまだ日が高くて得した気分。

19時近くになっても明るさが少しだけ残っているので、ついつい帰りが遅くなってしまうこともしばしば。

見える範囲が広がれば、出会いも増えるから、楽しいんですよね。

夕暮れ時のいつもの散歩道。

日中の暑さが残って、水分を取ろうと遊歩道脇のベンチに腰掛けたところ、煌びやかな白い傘を発見しました。

一口水分を含んで駆け寄ってみると、それはそれは大きな傘。

周りには仲間もいない様子。

人を避けてか、ひっそりと目立ちながら、胞子を飛ばしていると思われるキノコを見ていると、独りで過ごすのも案外寂しくないのかもと思わされます。

白いキノコは毒キノコ?

私が小学生のころに聞いた「白いキノコは毒キノコ」というお話。

調べてみると、毒キノコも多いようですが、実際には、全部の白いキノコが毒を持っているわけではないようです。

写真委収めた街路樹の下のキノコに、「毒あるの?」って聞いたら、「失礼ね」って言われそうな孤高な雰囲気を醸し出しています。

さらに調べると、きのこは、倒木や切り株などによく発生したことから「木の子」と言われるようになったのだそう。

日本には、4千~5千種類のキノコが存在していると言われているそうですが、実は正確な数はわかっていないのだそうです。

このうち食用とされているキノコは約100種類。

毒キノコは200種類以上が知られています。

その他の大半のきのこについては、毒があるかどうか不明となのだそうです。

白い傘のキノコの半分以上が毒を持っていないのではないか、と言われているそうです。

私の聞いた噂は本当かもしれないし、デマかもしれない。

「食べてみなくちゃ、分からないよ」といったところです。

傘の中にキノコの子どもとなる胞子をたくさん蓄えて、飛ばしている最中。

キノコにとっては、孤高に満ちていてもおかしくはない状況なのです。

孤高のキノコ

凛とした佇まいのキノコ。

身近な存在だけれど、謎の多い存在でもあります。

毒があるか、ないかにしても食べてみないと分からないというのも一つ。

街の街路樹にポツンと一人、どこから来たのかもわからない様子も、惹かれる一因。

そういえば、生まれ育った北国には、山を知り尽くしたキノコ採り名人と呼ばれるおばあちゃんがいたっけ。

解明されていない点も多いから魅力な存在のキノコ。

キノコの旬は秋。

お盆過ぎると、少しずつ秋の風が感じられて、キノコを味わえるといいな。

孤高のキノコを見ながら、次の季節をも期待した散歩道の話でした。