リンドウの花が教えてくれた無垢な気持ち。大事なのは結果ではなく小さな喜び

子育て

1年越しに待ったリンドウの花が咲きました。

このリンドウが我が家にやってきたのは、昨年11月。

ホームセンターで買い物中に子どもがカゴに入れたことがきっかけでした。

花も終わって割引になったリンドウはわずか30円!

駄菓子屋さんでお菓子を買うような値段でいいの?

と思ったのですが、いつ花が咲くかもわからないし、なんだか元気がなく枯れかけているみたいだし、子どもの水やりにはちょうどいいかぁと思って購入したものでした。

目的は何であれ、継続すると実を結ぶ

ズボラな私が子どもはルーチン化すると効果が大きいと思ったのは、水やりです。

毎朝、仕事場に行く父を見送りに玄関へ出た後、自分のジョウロに水を入れて、花の終わったリンドウに水をあげ始めました。

インターネットで調べると多年草で、冬は葉っぱが一旦枯れるらしいですが、また春になると葉っぱが緑色になるらしく、水やりはそこそこあげてもいいみたい。

まぁやってみるかなと思って半ば適当に見ていました。

子どもからしたら、花に水をあげることが目的でなく、ジョウロでのお水遊びや土に沁み込む水の速さを見ていたのかもしれません。

来る日も来る日も曇りの日と雨の日を控えて水やりをしていたら、春から夏にかけて真新しい若い葉っぱが出てきました。

葉っぱは若返ったものの、ツボミらしきものは一向に出る気配がなく、葉っぱだけになっちゃったのかなと私自身はチョッピリ諦めモード。

まあ枯れちゃったわけではないし、葉っぱを鑑賞することもできるかもしれないと、水やりはそのまま継続。

習慣化すると声を掛けなくても自分で勝手に水をあげていました。

本当に適当な水やりでしたが、よく続けられたものです。

ホームセンターの割引セールで購入してから10カ月。

敬老の日を少し過ぎた22日にツボミが大きく膨らんでいるのを発見しました。

敬老の日の贈り物

母の日にはカーネーションが代表的な花。

お母さんにカーネーションを贈る方も多くいらっしゃると思います。

実はリンドウは敬老の日に送られる花でもあるんですって。

理由は、花の色の紫が高貴な色だからだそう。紫が高貴な色として扱われるようになったのは、たしか聖徳太子の冠位十二階だったはず。

敬老の日が始まったのは1947年(昭和22年)からなので、聖徳太子は関係ないとは思うけれど、ちょうど花が開く時期と、年配の方を敬う気持ちがマッチして敬老の日に送られる代表的な花となったのでしょう。

我が家のリンドウは、遠方に住む両親にメールを使って花の写真を送りました。

一つの花が無垢な喜びを与えてくれた

何とも愛おしいですね。

花が一つだけというのがまたイイです。

園芸の知識がなくて、本当に適当に水をあげただけですが、小さな花を咲かせてくれました。

花を見ることはないかもなぁと半ば諦めで水をあげていた私と無心で水をあげていた我が子。

きっと我が子の思いが伝わったのでしょう。

小さな花は小さな子どもに喜びと笑みを与えてくれました。

「お花が咲いたよ!」と宝くじでもあたったかのように、大喜びしていた姿は、無垢っていいなと思いました。

私も少しは垢を落とさなくちゃね。

おすそ分け

花が咲いてから、虫が寄ってきて蜜を吸おうとしています。

嬉しいですね。

この虫もミツバチマーヤに見えてきて、花が咲くのを待っていたのかもしれないと思うと、愛おしくなりました。

どうぞどうぞ吸っていってください♪

葉っぱの横には小さなツボミがちらほらとあり、まだまだ花は楽しめそうです。

この花を愛でる喜びを与えてくれた我が子に感謝。

結果を気せず、小さな喜びを見つけて毎日ご機嫌に過ごしていきたいなと思った出来事でした。