目玉焼きにかけるのは…
しょうゆ?
ソース?
ほかのもの?
何もかけない?
中学生くらいでしょうか。
目玉焼きにはしょうゆしかないと思っていた私が、世の中には目玉焼きにしょうゆ以外のものをかけて食べる人がいるのを知ったのは。
ないない、絶対ない
バラエティー番組で目玉焼きにソースをかけて食べるタレントを見た時には、あまりの衝撃に言葉が出なくなりました。
ソースって合うの?
卵にはしょうゆという先入観が強すぎて、自分で試しにやってみようとも思わない程でした。
怖いもの知らずの友人が、「目玉焼きにソースかけたら、意外に食べられたよ」というのを聞いても、「食べられたくらいじゃ、チャレンジしないよ。目玉焼きにはしょうゆでしょ」と大人になるまで食べてみることはありませんでした。
きっかけは、大学生のころ。
関西出身の同級生が、茶碗に残ったご飯を「ソースかけるとおいしい」と学食で頬張っていた様子を見たこと。
「食べてみれば?」と言われて、恐る恐る食べると、まあ悪くないかなという感じ。
食べられなくはないけど、余ったご飯にも断然しょうゆでしょという感じでした。
しかし、一度口にすると、「人によってはご飯に、ソースも合うかも」と自分なりのバリケードが一段低くなり、しばらくすると「ご飯にソースはありかも」と障壁は小さくなっていきました。
出会いは突然
自家製コロッケをつくった時のこと。
貧乏性の私は、余ってしまったわずかなパン粉を何とか食べてしまいたくて、卵にパン粉を吸わせることを思いつきました。
パン粉の中に卵を落として2,30分待っていると、白身がどんどんパン粉を吸っていきます。
フライパンに油をひいて、パン粉付きの卵を焼いていきます。
周りの色が黄金色になったところでお皿に移し、卵のパン粉焼きが完成。
外側はサクサク。
中は黄身がとろーり。
そのまま食べてもご飯と一緒でも、サンドウィッチでも合いそうです。
私は、ご飯としょうゆで食べていたのですが、ふと、ソースでも合うかも思い立ち、ちょっとだけソースをかけてみました。
合う!あう~
パン粉があるとソースとの相性も良いです。
先入観が強すぎて卵=しょうゆでしたが、食材を追加したり、食べ方を変えると味もぐっと変化するのですね。
私にとって、卵とソースの出会いは突然でした。
卵≠しょうゆから芸備線
最近のニュースで中国地方にある芸備線が廃止の危機と新聞で見ました。
鉄道の営業係数とは、100円の収入を上げるために要した費用を示す指標のことだそうですが、芸備線は100円稼ぐのに10万円近くかかってしまうのだそうです。
商売はおろか、もはや、ボランティアの域も超えた数字ですよね。
JR西日本が今後の在り方を地元自治体と協議を始めるとありました。
芸備線は岡山県新見市と広島県広島市を結ぶ総延長159・1キロの長距離路線。
沿線地域の高齢化や都市化で変化を余儀なくされているのかなと思います。
芸備線は風光明媚な路線です。
自然豊かな帝釈峡があったり、車窓から見る石灰石がゴロゴロした川、のどかな原風景も見どころの一つ。
鉄道が主要な移動手段だったころに比べれば、役割は減ったかもしれませんが、なんとか今の時代に共存できないものなのかな。
卵=しょうゆ的な考え方ではなくて、卵の殻を破って様々な調味料やスパイスを取り入れて、チャレンジしてほしい。
地元の方や鉄道会社の方を含めたみんなが良い選択ができることを期待したいです。