しばらくお休みして、帰省をしてきました。
世の中が変異株でにぎやかになってきたのを横目にとてもとても悩みました。
昨年も今時期でしたか、緊急事態宣言が発出されたのは。
ワクチンの効果もあって、昨年ほどの危機感はそれほどないにしろ、相手が見えない小さなウィルスなだけに、何かあってからでは済まされないのも事実。
田舎なので、病院も遠いし、いろいろ考えると南関東から北国への出発は躊躇しました。
でもでも…
時間は待ってはくれない。
緊急事態宣言の期間が長かった昨年は、結果1度も帰省できず。
電話などでも近況は確認できますが、やはり実際に会うのとはちょっと違う。
考えがループしつつ、結局、高齢の祖母や両親に、一目会いたい気持ちが勝り、最大限の感染対策をして行ってきました。
キレイな雪がお出迎え
少しずつ北上していくと、澄んだ青空と雪がお出迎えしてくれました。
私たちと入れ替わるように東京にも雪が積もった日。
東京でも雪が積もることは滅多なことではないので、もう少し出るのを遅くしても良かったのかな。
カーナビのテレビから流れる東京のニュースを青空広がる北国を北上しながら見ていました。
こうしてみると、温かく見えますでしょ。
実は、外は-5℃。
この日の最高気温です。
日差しも雪もあるし、しっかり目の防寒装備でやってきたので、体感温度としてはそれほど寒いといった感じです。
美しすぎる山の稜線や青空が、寒さも吹き飛ばしてくれたのかもしれません。
久々の再開
やがて到着した我が実家。
何年たっても全然変わらない感じが心地よさを与えてくれます。
毎日の除雪作業で、家の前は雪山が2つ。
まだ1月の上旬なので、もう少し山が高くなるのかな。
ママさんダンプで父と母が毎朝除雪作業をしていると思うと、なんとも切ない気持ちになりました。
自宅に帰ると、ストーブを炊いて部屋を暖め待っていてくれました。
普段は反射式のストーブですが、子どもたちを連れて帰ったので、普通の石油ファンヒーターに変えてくれていました。
そういう細かな気遣いも温かみを感じるのは、自分も親になったせいでしょうか。
父と母が、先日反射式のストーブでコトコトと煮たという金時豆を頬張りながら、たわいのない話をしました。
本当にたわいのない話。
それでも尽きない不思議さ。
考え方が違っていたり、自分とは生活スタイルが異なる両親ですが、やっぱり返ってくると私も子どもに戻るんだなと実感しました。
我が子たちも、雪に興奮し、祖父である私の父とお遊び。
久々の再開でしたが、子どもたちもじいじとばあばは忘れずにいてくれたようで、人見知りもしませんでした。
制限あったからこそ
新型コロナウイルスのおかげで、いつでもどこでも気軽に移動できることのありがたみを感じました。
そうして、久々に会える喜びは思った以上に満足感がありました。
親子ですから、言い合うこともあるし、つい傷つくことも言ってしまう。
でも、こうしていつでも会えるわけではないということを思い知らされると、不思議と自然な気づかいというか、よそよそしくはないのだけれど、なんだかほっこりできるようにお互いが考えていたような感じがします。
制限があったからこそ、行動の変化もあったのかな。
ケガの功名ではないのですが、マイナスばかりでなくプラスの効果ももたらしてくれた見えないウィルスだったんだなと思いました。
親しき中にも礼儀あり。
古くからあることわざですが、今回の帰省で少しだけ分かったような気がしました。