ちょっと違った日常から感謝が芽生える。雪から見えた、ありがとう。

暮らし

比較的温かな冬を迎える南関東でも、今冬はラニーニャ現象おかげからか、寒いなぁと感じることが多いです。

今シーズン最低気温が氷点下だったのは1日、2日。

そんなに少なかったっけ?

それにしても、今冬は寒いです。

日常が非日常

北国の実家に帰省して何をしたかというと日常の体験です。

めったに雪が降らない南関東とは違い、北国の朝は外の気配を感じることから始まります。

「しーん」とした静けさは、雪が積もっているサイン。

遮光のカーテンを開けると、まだ夜明け前なのに明るさを感じるのは、雪明りのせい。

それはそれで、美しいのですが、感傷に浸ってもいられません。

なぜなら、雪が積もっているということは、自宅から車が出せないからです。

顔をチャチャッと洗ったら、気合を入れて外に出てみる。

「あぁ~やっぱりね~」

昨日よりも5センチの雪が積もっていました。

気温は-8℃。

最大級の防寒装備出ないと、あっという間に体の熱が奪われます。

オーバーコートに手袋、耳当て、中の生地がボアボアのあったかいスノーブーツを身にまとい、ママさんダンプを押し始めます。

昨夜からの積雪5センチって大した量ではないように思いますが、それまで降った雪が凍った上に積もっていて、足元も滑りやすく、結構重いのです。

無我夢中に雪と格闘しながら、自宅前の雪かきをしていると、近所でも各々の自宅前に似たような光景がありました。

雪国にとっては、朝の風景なんですね。

朝からの重労働、本当にお疲れ様です。

時間には超余裕を持って

なんとか車が通れるようになり、自宅から出庫できるようになりました。

私はペーパードライバーなので、運転は母。

普段はアグレッシブな母も、冬はカタツムリのような運転になります。

路面はアイスバーンで急制動が効かないし、コントロールも聞かなくなる可能性がありますから。

低速で車間を大きく取って運転します。

この時期は、いたるところで雪かきが行なわれ、雪が道路わきに置いてあったり、除雪車が雪を脇に寄せてくれたりしているので、道幅が雪のない時期に比べて半分くらいになってしまうのも、低速運転の理由の一つです。

どこで除雪が行なわれているかわからないし、時間が読めないことから、出かけるときには、時間に超余裕を持つことが鉄則です。

普段の行いを見つめ直す

私ん住んでいる街では、電車は数分に1本来て、バスだって15分に1本はあります。

ママチャリで頑張れば、かっ飛ばすこともできます。

鉄道会社やバス会社の方々のおかげで便利に使わせてもらっていたり、道路の管理をしている方がいるからこそ、安全に道路を使わせてもらっています。

そういった便利さが当たり前に思ってはいけないなと感じました。

ついつい、そこにあるモノが当然のことのように思ってしまいがちですが、そこには表には出ない人の努力があったり、思いやりがあったりします。

そのことを忘れていたかもしれないなぁ、と北国の朝を見ながら思うことでした。

ちょっと違った日常から、感謝が生まれる。

真っ白い雪に覆われた街から、自分の中に温かな感謝が芽生えた朝でした。