秋の空を見上げて、移りゆく雲と心を見つめてみる

暮らし

女心と秋の空とは、女が男を思う気持ちは秋の空のように移り変わりやすいという意味。

秋の空は高いと言われるのは、移動性高気圧の乾いた空気のため。

空気が澄み渡るため、いつもより上空の雲までよく見えるのだそうです。

お月見が秋の時期に設定されているのも秋の空が関係しているからかもしれません。

ところが、低気圧と高気圧が交互に通り、お天気が変わりやすいのも秋の特徴。

女心と秋の空とは、変わりやすい天気を人の気持ちに例えていたんですね。

男心と秋の空

実は、男心と秋の空という言葉もあるんですって。

あまり聞いたことがなかったので調べてみましたら、意味は女心と秋の空と同じ。

あらあら、昔から男の人も女の人も熱しやすく冷めやすく、移り変わりの激しいお心をお持ちの方がいらしたのですね。

文化が違ってもテクノロジーは進化しても、人間の本質的な心は、今も昔も変わらないのかもしれません(笑)

うろこ雲は下り坂のサイン

秋の空の見どころは、空気が澄み渡るために、いつもより上の雲までよく見えることです。

でも、台風が来たり、移動性の高気圧、低気圧がたくさん来るのも秋の特徴。

だから、雲の形も楽しめます。

うろこ雲、さば雲、いわし雲などは俳句の秋の季語として使われています。

うろこ雲やさば雲、いわし雲のいずれも波を打つような空から垂れ下がっているようなそんな不思議な雲。

モコモコ、ウネウネな感じは、見ていて面白いのですが、実は天気が下り坂のサインなのだそう。

秋の雨は台風や長雨で少し怖いのですが、空気が澄む秋ならではの楽しみですからゆっくり空を見上げてみたいですね。

朝焼けは雨、夕焼けは雨

空気が下がって乾燥するため、朝焼けや夕焼けもきれいです。

こちらは朝焼けです。

「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」というお天気のことわざがありますね。

この後、特に雨は降らなかったのですが、日本の天気は西から東に移動するために、「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」のことわざはよく当たるのだそうです。

コチラは夕焼け。

山の稜線に沿って、澄んだ空気の中にトトロがいるように見えます。

昔から森で暮らして、クスノキに住んでいる森の主。

トトロも夕焼けを見ているのかな。

このトトロ、5分後にはいなくなってしまったので、本当に妖精みたいでした。

一瞬の出会いもまた楽し。

秋の空は移り変わりが激しいけれど、抜けるような青空と様々な形をした雲に出会えるチャンス。

お月見もしたいし、日中は雲の形を見たり、朝焼けや夕焼けも見たいし、空を見上げることが増える時期になりそう。

一日中空が楽しめる秋は、ただただボーっと空を見上げるだけで、気持ちも落ち着きます。

移ろいゆく心や気持ちがあっても自然なこと。

大きく深呼吸して空を見上げると、落ち着いた気持ちになれるような気がします。