今シーズンはすっかり散歩の秋となっています。
今年の夏までステイホームだったこともあり、買い物ですらオンラインに頼ってしまっていました。
世の中が少し明るくなってきたところで、モソモソと活動開始。
自宅周りを散歩するだけで、こんなにスッキリするなんて、マイナスイオンって本当にあるんだな、としみじみ思っています。
晩秋のススキ
ススキと言えば、お月見。
今年の十五夜は曇りで見られず。
お団子だけ食べた記憶があります。
1カ月遅れの十三夜は翌日にベランダから。
お団子はなしでしたが、本のチョッピリ欠けた真ん丸お月様を拝みました。
お月見だけに月だけに注目してススキの存在をすっかり忘れてしまっていましたね。
なんでも、お月見のススキには悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められているのだそうです。
そういえば、神社の神主さんが持つ、白い大麻に似ているような気もしますね。
河川敷に群をなしているススキは、逆光に照らされ光輝いています。
きっと水防の役割を果たしていると信じたいですね。
なんだかご利益がありそうな輝きっぷりですから、きっと大丈夫でしょう。
花?それとも卵?
先日、我が家で抜いたヨモギの根がとても深かった記事を書きました。
自宅の周辺に自生しているヨモギを見ると、あの下にはあれだけの根があるんだ、と葉よりも根に目が行きがちに。
そんなヨモギ。
今度は茎に注目させられました。
河川敷のヨモギに丸型のモールのようなものが付いているではありませんか。
ヨモギの花を見たことがなかった私は、とっさにヨモギの花が咲いたのではないかと思ってしまいました。
図
写真だけパチッと撮って自宅で調べてみると、ヨモギの花は、米粒くらいの花。
どうやら謎の白い球体の綿は、ヨモギクキワタフシというものらしい。
ヨモギワタタマバエというハエがヨモギの茎に卵を産んで茎に食い込んだものなのだそうす。
ハエの名前も球をを作ることからタマバエなんだとか。
ジョロウグモの愛の物語
今年も桜紅葉を見逃してしまったな。
8割がた落葉してしまったソメイヨシノを見ていると、下の方にジョロウグモが巣を張っていました。
相変わらず大きな巣です。
なにか獲物は取れたのかな、と近寄ってみると。
そこには小さな蜘蛛が。
ジョロウグモのオスです。大きい蜘蛛がメス。
自分よりも何倍も大きなメスに近寄り子孫を残そうとしているのです。
カマキリもですが、このオスが運よく子孫を残せたとして、自分が生き残る確率は限りなく少ない。
メスの蜘蛛の栄養となって、次世代の養分となる運命。
まだ動く気配が見えないのは、今か今かとチャンスを伺っているようにも見えます。
まだまだ繁殖期のジョロウグモ。
今日の蜘蛛たちは、その後の運命はともかくお互いにパートナーが見つかったようで良かったね。
自然の営みって知っているようで知らない。
近寄って見るとこんなにも美しく、面白いものなんですね。
時に過去言える運命があったとしても、見届けなければならない辛さもありますが、自分も自然界の一員なのだと身が引き締まる思いで見ています。
自宅近辺をグルグル回って、澄んだ空気を体に取り込もう。
自然が癒しと厳しさを同時に教えてくれるから。