ワサビ菜と葉ワサビは異なる。魅惑のワサビ。大人だけのお楽しみ

食べもの

大人になってから知ったことの一つ、ワサビ。

あのツンとした香りはお刺身などの食べ物にアクセントをつけてくれてたまりません。

数ある香辛料の中で日本特産と言えばワサビですね。

デリケートなワサビ

ワサビはきれいな水のある場所で栽培されています。

北海道から九州まで幅広く分布していて、渓流や渓谷に自生しているそうですが、野生のものは珍しく、清流や涼しい畑で人の手を加えて栽培されているそうです。長野県の安曇野や静岡県の伊豆は有名ですね。

ワサビの生育には、10〜14℃の水温と1年にわたって変化の少ない流水が必要だそうで、温度は一定に水量に変化のない、とてもデリケートな植物です。

生ワサビ初体験は「そじ坊」

私たちが普段食べているワサビは、根の部分。

すりおろしてパッケージ化されたものがチューブで販売されています。

私が根のワサビに出会ったのは、大学生の時。

そじ坊という信州そばのレストランでした。

JRの駅などにありますね。

静岡県でたまたま入ったそじ坊でおそばを頼んだら、そばの他に生ワサビが付いてきました。

テレビや本で見たことはあったけれど、実物は初めて。

一枚のそばに、こんなに食べられるんかい!という驚きの気持ちと、これ自分ですりおろすの?というワクワク感でいっぱいになりました。

すりおろして食べてみると、まあ美味しい。

生ワサビは程よい甘みのようなものが感じられ、思ったよりも食べられてしまったんですね。

今はどうなっているか分かりませんが、自分が使ったワサビは、「持ち帰ってもいいですよ」と店員さんが仰ったため、自宅でも味わい尽くしました。

そじ坊と言えば、信州そばで本社は大阪だったような気がするのですが、生ワサビ初体験をしたわけで静岡に行くと、そじ坊に入ってしまいます。

葉ワサビもまた美味し

お寿司やお刺身に使うワサビは根っこの部分。

実は葉っぱの部分も食べられるのです。

葉っぱの部分だから、葉ワサビ。

旬は春の一時期。

旬が短いからしょうゆ漬けやワサビみそに加工されるのだそうです。

これも数年前に山口県に出かけた時に、葉ワサビのしょうゆ漬けを頂いたら、葉っぱと茎のシャキシャキ感が虜に。

ご飯がモリモリ進みました。

葉ワサビは旬も短く、すぐにしおれてしまうことから、産直や道の駅などでしか販売されない貴重なもの。

今度は是非、本場の葉ワサビを旬にいただきたいものです。

間違えて購入したワサビ菜も美味し

夏は送り出してしまいましたが、暑い夏の日にササっと食べられるお茶漬け。

お供にと購入したのが、このお茶漬けのもと。

お茶漬けにしても、熱いご飯にそのまま載せても、食欲が増して美味しく頂きました。

でもなんだか、辛さというか香りが違うような気がする。

調べてみると、ワサビ菜と葉ワサビは異なるのだそうです。

どちらもアブラナ科なのですが、ワサビ菜がアブラナ科、葉ワサビはワサビ科で、ワサビ菜のはどちらかというとからし菜に近いとのことでした。

葉っぱを見ると、葉ワサビは大きな葉に対し、ワサビ菜は小さなギザギザの葉。

でも、名前が似ているし、どちらも辛味のある緑の葉っぱ野菜なのでよりこんがらがってしまいますね。

味は異なるけれど、どちらも美味しいことは間違いないです(笑)

ワサビの鼻にツンとくる独特の刺激的な辛さは、一般的には子どもたちには好まれないのだそう。

しばらくの間は大人の特権ですね。

今は水耕栽培で、根っこの部分は年中食べられるのだそうですが、辛みが強いのは寒くなった晩秋から冬にかけてが旬なのだそうです。

そろそろ、そじ坊にワサビでも食べに行こうかしら♪