早朝など、そよ風がだいぶ涼しく感じられるようになったとはいえ、まだまだ日中は射すような暑さ。
遠くの空にはモクモクと入道雲が。これは夕方、ひと雨あるかも。
雷の正体
雷の正体は、雲の中にたまった大量の電気が、地上に向かって放たれる放電現象です。
今から約250年ほど前のアメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンが行った「凧の実験」によって分かったそうです。
100ドル札と雷
アメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンって誰?と思った方。
私もその一人です。実はこのお方、アメリカでは有名な方で、私たちも見たことがあるお方。
肖像がアメリカ100ドル札に使用されているのです。
アメリカの独立宣言ん起草者であることからも、マルチな科学者だったんですね。
凧の実験
凧の実験とは、フランクリンが雷の日の空に凧を揚げ、雲の中の静電気を集めることに成功したというもの。
ライデン瓶というものを用いたのですが、この瓶は、ガラス瓶の外側と内側に金属のスズで箔を貼り、電気を通さない蓋の中心に金属棒を通して内側の箔に接着させたものなのだそう。
想像するのが難しいのですが、要するに、電気を蓄えたり、放出したりする電子部品であるコンデンサーみたいなものに凧の糸をくっつけて、雲の中に静電気を集めたという実験です。
とても危険な「凧の実験」のおかげで、「雷は電気である」こと、そして「凧糸のような柔らかいものでも電気を通すことができる」ということを突き止めたのだそうです。
避雷針
避雷針とは、その字のとおり雷の被害を避ける装置のことです。
大気中の電気を安全に地上に導いて、雷の被害を防ぐ役割をしています。
日本では建築基準法によって高さ20mを超える建築物にはこの避雷針の設置が義務付けられています。
雷のエネルギー
見るからに強力なエネルギーに見える雷。
雷が1回に放出する電気の量は10kWh(キロワット)から500kWhとされていて、だいたい一般家庭が使用する電気の約50日分に相当するそうです。
しかも雷は、それをピカッと一瞬の間に一気に放電します。
この時の瞬間的な電圧は100億V(ボルト)にもなるそうです。
家庭で使う電圧は100Vですから,その100万倍です。
一瞬で2か月分の電気を放出するなんて想像を絶しますね。
電気を通さないものも雷で突き通すかも
昔、雷が鳴ったら、身に着けている金属類を外すとよいと言われていました。
ところが、雷のエネルギーは巨大すぎて、電気を通さないものでも突き通す可能性があるので、単純に時計やネックレスなど金属類を外すだけでは予防策になっていないそうです。
地面に伏せて低く
雷は、周りよりも高いところに落ちる性質があります。
もしも近くで雷が発生しているときには、すぐに地面に伏せて体を低くするとよいそうです。
できれば、鉄筋コンクリートの建物や自動車の中などに避難するのが良いです。
もしも大きな木が近くにある場合は、幹から離れましょう。
巨大なエネルギーを持つ雷。稲妻をみると天からのお告げのようにも見えます。
洗濯物を取り入れた直後に、みるみるうちに曇ってきて、あっという間にピカッ、ゴロゴロ~。
大人になっても雷は、とても怖い~