突然の急減速。あの頃教わった「10時10分」を思い出して、初心にかえる

暮らし

車の性能がどんどんアップグレードされていますね。

自動運転機能ををはじめとするアシスト機能や自動ブレーキのような安全機能まで、人間の判断を補う以上の機能が続々と登場し始めています。

テクニカルの進化で私の運転恐怖症も治るといいな。

徐々に慣れていく姿

一昔前は、マニュアル車も珍しくありませんでしたが、今となっては限られた車種。

まさか、軽トラックまでマニュアル車になるとは、思いませんでした。

都会の街道を走るならいざ知らず、地方の山道や田んぼ道での活躍が主となっている軽トラックは、父曰く「直結がいいんだよ」とのこと。

普段から車の運転をしていない私には、いまいちピンと来ませんでした。

悪路では、車自身を人間が自分で操作できる感覚が欲しいのだと理解していました。

そんな父が愛車の軽トラックを買い替えたのは昨年。

「もう、マニュアル車ないんだって」

時代に飲み込まれてしまった父の姿は、少し寂しそうでした。

人間が運転するよりも、機械自身に任せた方が性能を発揮できるんでしょうね。

未だ、「バンパーの位置が低い」とか色々不満はあるようですが、徐々に慣れて当たり前になっていくんだなぁと気長に見ています。

突然の減速

助手席。私の車での定位置です。

自分から進んで運転席に座ることは、ほとんどありません(笑)

そんな私でも、助手席に座っていても一応は、運転の番が自分に変わってもいいように、道路に目をやり周囲に気を配っているつもりです。

自宅を出てすぐそばには、県道があり幹線道路となっているので、結構な交通量もあるからかもしれません。

先日、スーパーからの帰り道、もうすぐ自宅だというところで、急減速する事態になりました。

夕方だったこともあり、仕事帰りの方も多かったためか車の通行量も多い時間。

急な減速で、ヒヤリとすると同時に何事か、前に目を凝らしてみてみました。

すると、3台前には仮免許 練習中とあるナンバーが。

仮免許、練習中の上には、きちんと急ブレーキ注意と書いてあります。

ゆっくりと左に寄せて、ハザードランプを付け後続車に譲っていました。

すれ違いざまに横を見ると、運転席には、大学生くらいの女の子。

助手席には、マスク越しに見るからか怖そうな指導教官がいました。

後続車は、それまでのノロノロとしたスピードから一段上げて元の道路に戻ったかのようにスムーズな流れとなりました。

サイドミラー越しには、停車したままの教習車。

運転されていた女の子は、たくさんの車が後ろに連なって、怖かっただろうなぁと勝手に案じてみたり。

もしかして、怖かったのは教官だったのかもしれませんね。

毎日、教習所の生徒の助手席に乗車するとはいえ、事故につながらないように運転者以上に気を配らなくてはなりませんから。

教習者の後ろに急いでいる車がやってきたりしたら、イラつかれるかもしれないし。

どんどん後方へと行ってしまうハザードランプの教習車を後に、生徒も教官も「頑張れ~」と思わず口をついてしましました。

20年前のあの頃

思えば、私にも自動車の運転技術を教習所で学んでいた時期がありました。

教官はみな良い方ばかりで、助手席についているブレーキを踏まれたことは数知れずですが、怒鳴られたりしたことはありませんでした。

実家で主に稼働していたのは、マニュアル車の軽トラックだったので、教習もマニュアル車。

クラッチ~などど、エンストにおびえていた私は、教官にブレーキを踏まれてしまうと、瞬く間にエンストしてしまい、それはそれはパニックでした。

サイドブレーキを使った坂道発進は今でも苦手。

あの時の恐怖が蘇ってきます。

今思い返しても、極度のエンスト恐怖症でした。

今となっては、実家の車もオートマ化されて、エンストすることは、ほぼないですが、あの恐怖感は簡単には取り除けません。

春から始まる新生活に向けた準備。

不安や恐怖感はほどほどに、背筋を伸ばして、あの頃教わった「10時10分」を思い出して私も走り出してみよう!