カエルの大合唱から自然の恵みをいただける喜びを感じる。神様はそこにいるかも

暮らし

日没後、街の音が静かになり始めるとひときわ大きくなるカエルの声。

思わず耳を傾けたくなります。

農家の皆さんは田植えの準備。

今年は天候に恵まれて、秋には良いお米が収穫できますように。

見ている私も田んぼの神様にお祈り。

田植えの準備

白いご飯。

我が家にとっては毎日欠かせないものです。

ご飯を食べない日はないし、パンや麺が続くと体がごはんを欲してきます。

我が家では、私の両親が農家を営んでいるために、ありがたく毎日頂いています。

実家に住んでいたときには、春から始まる田起こしや種まき、ハウスでの育苗管理に代掻きなど、田植えまで毎日が大変。

田植えを終えた後も田んぼの手入れが大変なんだけれど、田んぼに苗を離すと一安心していた祖父母や両親の姿を思い出します。

私が現在住んでいる地域では、気候が良いためか田植えの時期が遅いために、まだ田んぼに水が張られていませんが、もう時期水鏡も見れることでしょう。

農閑期は渇水している近所の用水路にも水が流れてきて、いつでも田んぼに水が使えるように準備は整っているようです。

大山千枚田

この写真は10年前の5月上旬。

千葉県鴨川市にある大山千枚田です。

大小375枚の水田が階段のように連なる棚田。

周囲を山というか丘に囲まれていて、日本の原風景を思わせてくれる地です。

私の自宅からだとアクアラインを使って、約2時間。

我が家も都会ではないけれど、同じ関東地方なのですが、肌にあたる風や香りが普段とは違ったものに感じます。

ここは、おひさまが出ていても、夕焼けの時も、少し暗くなった時も自然な優しさを感じられる素敵な場所。

きっと、自然が自分を包み込んでくれるからでしょうね。

田んぼの神様

この時期になると、秋の豊作を願わずにはいられません。

どうか、今年も自然の恵みを分けていただけますように。

毎日のお米が食べられるのは、太陽や水があるから。

そして、お米を作ってくれる農家の方がいるから。

毎日食べているから感謝の気持ちも忘れてしまうのだけれど、食前に「いただきます」と口に出すのは惰性でなくてそういうこと。

こうしてお米ができる原点にくると、いろいろと思い起こしたり考えたりします。

そんな時、ふと視線を感じて小屋をみると…

私たちの方なのか、田んぼの方なのかじっと見つめていました。

じっと見つめる姿は、迫力があり、目の奥から「ちゃんとやっているか?」と問いかけられているかのよう。

もしかしたら、猫のふりをした田んぼの神様だったのかもしれません。

大山千枚田は、日本の中でも珍しい天水田(てんすいでん)。

名前のとおり、雨水のみで耕作を行っています。

そのおかげで、たくさんの植物や動物が息づいています。

沢山の生物が共存する自然に学ぶことは多いはず。

そろそろ、千葉方面にも出かけてみたいな。

カエルの大合唱を聞きながら、秋の実りを祈りつつ、旅への思いを馳せるのでした。