『水曜どうでしょう』という番組があります。
北海道テレビが作成した番組です。
先日テレビを付けたら、たまたまやっていたので、つい見てしまいました。
旅番組?バラエティ?から学ぶ
出演者はディレクター2人と大泉洋さん、鈴井貴之さん。
行先は東アフリカのタンザニア。
「ンゴロンゴロ」という変わった名前の地域。
マサイ族の人の名前から付けたらしいです。
「ンゴロンゴロ」はマサイ語で大きな穴という意味だそうだから、そんな名前だったのかな。
それにしても昔の人はどうやってこの形を見つけ出して名前をつけたのでしょうね。
ドローンもヘリコプターもない時代にとても不思議です。
ちなみにタンザニアの公用語はスワヒリ語。
確か『大家さんと僕』で有名になった矢部太郎さんが、『電波少年』という番組でマスターしてたっけ。
スワヒリ語には私たちが発音の初めにほぼ用いない「ン」から始まる言葉がたくさんあるのだそう。
文字にするとますます何だか違和感がありますよね。
世界最大級のカルデラ台地
「ンゴロンゴロ」は世界最大級のカルデラなんだそう。
カルデラとは火山で出来た大きな凹地のこと。
火山が噴火した後、地面がへこんで、鍋の底のような円形の形をした地形ができることからスペイン語で「鍋」という意味なんだそうです。
日本で有名なのは阿蘇のカルデラなどが有名ですね。
火山の産物カルデラは、大きな鍋のようなもの。
そして鍋のふちにあたる部分は、山で囲まれています。
「ンゴロンゴロ」ではこの山が自然の壁となり、外の世界とカルデラ台地を隔てています。
自然のサファリパーク
「ンゴロンゴロ」には、大型の哺乳動物が2万5000頭いるのだそう。
その半数がシマウマとヌー。他にガゼルやバッファローなど草食動物がいて、その草食動物を狙うライオンやチーターなどの肉食動物もいます。
東アフリカに住むほとんどの野生動物が観察できるのだそうです。
まさに自然のサファリパーク。
ちなみに「サファリ」とはスワヒリ語で「旅」を意味するのだそうです。
世界自然遺産
自然界のサファリパーク「ンゴロンゴロ」は、1979年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
世界自然遺産の登録によって保全が約束され、タンザニア政府によって保護活動をされるようになったのですが、密猟が絶えないのだそう。
ゾウの密漁などは、ハンコに使われる象牙が目的だったりします。
需要があるから密猟が横行するのか、他の理由があるのか分かりませんが、観光地ともなっているので、自然を保全していく活動って難しいんだなと思います。
間近で自然を体感できる「ンゴロンゴロ」。機会があれば、いつか行ってみたい場所の一つです。
そして、名前にもすごく惹かれます。
「しりとり」では「ン」がつくと、おしまいだけれど、「ンゴロンゴロ」のおかげでエンドレスになるかも。
ふと見たバラエティ?旅?番組で、楽しい名前の「ンゴロンゴロ」世界自然遺産と世界の不思議な魅力を知ったのでした。