人間は自然の中の一部に過ぎない。『人生フルーツ』で足るを知る

学んだこと

今まで気にも留めなかったことが気になるようになりました。

そして、身体が少しずつガタついてきていることも思い知るようになりました。

特に、関節系、骨、歯などの筋肉、骨格ともいうのでしょうか、こちらの痛みがチラホラ。

湿布を貼ったり、塗ったりしながら、そんな日常が増えてくるのかなと思うとなんだか暗い気持ちになってきました。

片頭痛に悩まされながらも、たまたま見つけたドキュメンタリー映画の『人生フルーツ』。

CS放送で見かけたので見入ってしまいました。

トカイナカはココにある

名古屋近郊のニュータウン計画に関わった元建築家の旦那様とその奥様のお話。

津端修一さんご夫婦。

「里山のある暮らし」を取り戻すべく、自らがニュータウン内に土地を買い、家を建てました。

奥様は四季折々の野菜や果物を育て、食卓に並べます。90歳の元建築家の旦那様と87歳の奥様の生活は、お互いを労わりながら、手間を惜しまず、自然に任せながら、流されながら、それは都会の中の遠い昔の田舎な営みにも見えました。

手間暇をかけて自然の声を聴く

木や植物、野菜などあらゆるものに、手作りの看板が掛けられ、ほっこりする気持ちになります。

自然に対するおごらない気持ちと、感謝の気持ち、自然との調和とはこういうことなのかなと思ったりしました。

また、足るを知るという思いにも触れたような気がします。

100円ショップに行けば何でも手に入る時代に、ないものはあるもので作ればいい。

あるもので間に合わせればいいという考えは、新鮮さを感じました。

また、風が吹いて葉が落ち、葉が土地を肥やし、土地は実を育てる、という自然循環は簡単なことのようで、なかなか実践しにくいこと。

手間暇をかけることで、自然を感じ、自然の声を聴く。そんなことが出来る人になりたいと思うし、そういう生活に憧れてしまいます。

私はとても手が器用ではないし、作ることはままならないとは思うのだけれど、ないものは生み出せばいい、本当に必要なものってそんなに多くないんだろうなと感じました。

イマ、ココから

このご夫婦の生活は、都会に作られたニュータウンの一角。

大都市圏にはどこにでもありそうな高度成長期に造成された珍しくもないニュータウン。

そこに自分たちで建てた森の中の家を中心に丁寧な生活をされています。

旦那さんの最期は自然そのもの。

自然の中で生き抜くとこんな感じになるのかな。

奥様が旦那様を送り出す姿にも共感を覚えました。

私自身の中にどこか自然に対するおごりがあったのでしょう。

人間も自然の中の一部に過ぎないのだなと改めて実感しました。

加齢を受け入れ、世の中の変化を受け入れ、でも自分の中の芯はしっかりと持つこと。

やりたいことは今やった方がいいし、ココから進むことができます。

自分の人生だから自分でどうにでもできるんです。

今日は、体調不良でゴロゴロしていましたが、いい映画に出会いました。

良いことも悪いことも隣り合わせなんだから、良い面を探していきましょう。

そんな前向きになる映画でした。