一升=一生。一升餅でもパンでも。やり方も結果も十人十色!1歳のお誕生日をお祝い

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はじめてのお誕生日1歳は、子どもにとっても大人にとっても節目の1日。

お父さんお母さんの他におじいちゃんおばあちゃんも集まって、盛大に行う方も少なくないようです。

我が家では、一升餅という伝統的な行事を行いました。

小さなわが子は、普段と異なる雰囲気に泣きじゃくりましたが、大人の方はとってもいい思い出になりました。

赤ちゃんが無事に育ってくれたことに感謝

昔から、1歳のお誕生日は盛大に行っていたようです。

病気になっても、自宅で静養したり、往診しか受けられなかったり、昔の医療は今とは比較にならない程手薄。

特に、体の弱い子どもは、幼くして命を落とすことも少なくなかった時代が長く続いていました。

厚生労働省の人口動態統計調査によると、2017年に生後1年未満に死亡した乳児死亡数は1761人で、乳児死亡率(出生1000対比)は1.9だったとのこと。

戦後間もない1947年が76.7だったので、数字的に見ても劇的に医療や保健、衛生環境が進化したことが分かります。

子どもの成長を祝う気持ちは今も昔も一緒。

生まれてから1年頑張ったね、これからも元気に育ってね、という気持ちは不変ですね。

一升餅の由来

一升餅は、お誕生餅、一生餅ともいわれて、お餅を子どもに背負ってもらい歩いてもらうという行事です。

1合が約180gのお米ですから、一升はその10倍。

なんと2kg近いお米で作ったお餅です!

牛乳パック2本分。2Lペットボトル1本分です。

一升餅は、お正月の鏡餅、家を建てる時の上棟式などにも用いられます。

一升餅が三種の神器のひとつ「八咫鏡(やたのかがみ)」に見立てていることから、とてもおめでたい縁起ものなのですね。

一升餅に込められた思い

一升餅は、一升=一生から、食べるものに困らず、元気で、円満に過ごせるようにという思いが込められています。

みんなの思い、背負っていくんだよ~

一生食べ物に困らないように

一生元気で過ごせるように

一生円満で過ごせるように

近所のお菓子屋さんに申し込み

私自身は実家が農家だったので、自宅で一升餅をついてもらい、両親や親戚に1歳のお祝いを行いました。

実家とは遠く離れた場所に住む今、お餅どうしようかなと思うと、近所の和菓子を扱うお菓子屋さんで餅をついていただけることに!

お菓子屋さんに頼めば、当日は難しいですが、対応してくれるお店も少なくないようです。

お菓子屋さんのお餅は、とってもきれい。

職人技です。お餅がとってもなめらかです。

鏡餅に朱色で寿と書いてあって、一緒にお祝いをしてくれているようです。

素敵なお餅をありがとう。

素敵なお餅背負ってくれるかな~

本当に素敵なお餅なのですが、2Kg近いお餅は重いです。

スイスイ歩ける子もいるかもしれませんが、小さく生まれた我が子は、体重が7Kg。

あんよもだいぶ上手になったけど、今までリュックも背負ったことがなく、どうかな~。

はじめはきれいなお餅をかじろうとしたり、風呂敷に包んだお餅を興味深く触ったりしていたので、お餅に親しんでくれてよかったのですが…。

背中に背負わせた途端、後ろにひっくり返りそうになり…。

不安になったのか、大泣き…。

ほんのちょっとだけ、たっちして手をつないで、あんよしてくれましたが、座り込んで伏せて泣いてしまいました…。

写真を撮る間もなく、本人は顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃ…。

どうなっても、縁起がいい!!

重すぎて背中に背負わせられなかった~、背負わせることはできたけど、あまり歩けなかったとか、もう泣いてなにがなんだが~とか上手くいかなくても大丈夫です!

実はこの一升餅、泣いたら「元気に育ってくれる」とか、立ち上がれたら「身を立てられる」とか転んだら「厄落とし」になるなど、様々な解釈があるのですが、どうなっても縁起がいいのです

1年間よく頑張ったね、これからも元気に健やかに成長してね♪

の意味ですからね。

優しく見守ってあげましょう!

お餅でもパンでも

最近ではお餅の他に一升パンとかもあるようです。

駅ナカ、駅チカでよく見かけるパン屋さん、ポンパドウルさんでは予約をすると名前入りの一升パンを作ってくれるのだそう。

お餅は子どもと食べられないけど、パンなら食べられるからイイかも。

お餅でもパンでも、何もなかったとしても、子どもを思う気持ちだけで十分なのでしょう。

私はわが子と一升餅に親しんで、あらためて周りの方に感謝の気持ちが持てました。

また今度は実家で餅つきをやってみよう!

お餅自分で作れるかな~と新たな意欲が湧いてきました。