徳川家康が全国支配のために江戸と各地を結んだ基幹街道は、東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道の5街道。
幕府が民衆への取り締まりなどの目的もあったのでしょう。
それでも適度な宿場町を置いて宿場を作ったり、歩を休める茶屋があったりして、旅人のオアシスとなっていました。
高速道路のサービスエリアやパーキングを見ると当時考案されたものがベースになっているような気がしてしまいます。
茶屋は休憩施設
時代劇でみる街道脇の茶屋のメニューといえば、お茶と団子、おにぎりといったササっと食べれるもの。
もしかしたら当時の街道脇の茶屋では各地の名産や旅のエネルギーになるものがあったのかもしれません。
江戸時代の交通手段といえば徒歩が主ですから、一休みしながら名産を口にしたりすること自体が食事であり、娯楽だったのかもしれません。
そう考えると、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアも同じ役割を持っていますよね。
ところで、サービスエリアとパーキングエリアって何が違うのでしょう。
サービスエリアとパーキングの区別は曖昧?
サービスエリアだとお土産や食堂がたくさんあって休憩しやすく、パーキングはトイレなど簡易的な休憩と思っていたのですが、どうやら異なるようです。
ネクスコによると、サービスエリアの定義は人と車が必要としているサービスを提供できる休憩施設。
人が必要としているサービスとしてはトイレや休憩所が挙げられます。
車が必要としているサービスとしては駐車場やガソリンスタンドなどがありますね。
ですから、駐車場があって、トイレや休憩所、ガソリンスタンドがある施設ということになります。
一方で、パーキングエリアの定義はドライバーの疲れや緊張をとるためのサービスを提供している休憩施設。
駐車場とトイレはすべてのパーキングエリアに完備されていますが、その他は各施設が利用状況に応じて設置しているのだそうです。
一見、サービスエリアの方が充実した設備が整っているように見えます。
ところが、サービスエリアも利用状況に応じて施設を設置しているので、レストランやガソリンスタンドがないサービスエリアもあります。
パーキングエリアの中でも、売店施設が充実していたり、ガソリンスタンドが設置されているパーキングエリアもあります。
サービスエリア、パーキングエリアの言葉だけで一概に区別するのは難しいようです。
進化する高速道路
最近の高速道路のサービスはテーマパークのようですね。
伊勢湾岸自動車道の刈谷パーキングエリアには観覧車まであって非常に驚きました。
子連れだとどうしてもシートベルトに長時間縛られてしまうので、高速道路上のパーキングエリアの中に遊べるところがあるととてもうれしいです。
トイレも進化していますね。
新名神高速道路の宝塚北サービスエリアのトイレは思わず「ここトイレ?」と思わせる凄味があります。
宝塚北サービスエリアは別格ですが、他のサービスエリアでもトイレはとても清潔にされていて、一昔前に比べると明るさも増して老若男女に優しいトイレになりました。
おむつ替えや着替え、授乳などの小さい子どもならではの悩みもサービスエリアで解決することが出来るようになりました。
本当にありがたいことです。
秋の行楽シーズン。
出かけたいけど、遠くはちょっとなぁと思っている今日この頃。
思い切って近くのサービスエリアやパーキングを目的地にして休憩するのも気分転換になるかもしれません。
ちなみにパーキングエリアは約15km間隔。
サービスエリアは50km間隔を一つの目安に設置されているそうです。
旅行気分を盛り上げてくれるサービスエリアやパーキングエリア。
昔は脇役だったけど、主役級になりつつありそうな気配を感じました。