真夏の青春疑似体験。あの時の自分と重ねて、あこがれの地をテレビ越しに見る

暮らし

お盆に何となく見るテレビ。高校野球です。

一試合一試合に何かがたくさん詰まっているような、見ている側も清々しい気分にさせられるんですよね。

夏の一番暑い気温の時間帯に屋外で運動をすることの是非は議論の的となることもしばしばですが、時期を変えたとしても、開催してほしいなと思っている競技の一つです。

憧れの甲子園

高校生だったあの頃。

地方の公立高校に通っていた私は、甲子園は雲の上のような場所だと思っていました。

私の母校は、地元の子どもが通うような普通の公立高校。

だから、私立の強豪校と当たってしまうと見るも無残に敗れてしまいます。

高校2年生のある日、母校の野球部が地方大会で運よく準々決勝まで進んだことがありました。

それまでは、たいして目を向けることもなかったのに、バス数台を借りて全校応援。

もしかしたら、甲子園にいけるかもしれない。

そんな期待がよぎりました。

地方大会と言えどもベスト8くらいまで来ると強豪校がズラリ。

話題の投手や強打者など、同じ高校生には見えないほど雰囲気がありました。

吹奏楽部が作った即席のブラスバンドや、応援団主体の人文字など、応援にも工夫を凝らしましたが、母校はあえなく惨敗。

それでも、野球部にも吹奏楽部にも応援団にも、応援している側にも、よくやったとお互いを称え合ったのでした。

お盆といえば甲子園

1992年8月16日

甲子園。第74回 全国高等学校野球選手権大会に石川県代表として出場していた松井秀喜選手擁する星稜高校と知将馬淵監督率いる高知県代表の明徳義塾高校の熱戦が繰り広げられた日です。

有名な5打席連続敬遠のあった試合。

当時小学生だった私も、家族がテレビに向かって落胆する姿を覚えています。

たぶん、松井選手の敬遠が一番古い甲子園の記憶。

あのあたりから、お盆の昼間といえば高校野球が定番となっているんだと思います。

数々の名シーンを残してくれている甲子園。

たくさんの夢とロマンが詰まった球場ですね。

高校生の時には、はるか雲の上の場所で、憧れの地。

大人になった今、何かの縁で行けたらいいなと思う場所の一つです。

青春の疑似体験

何となく、見入ってしまう高校野球と甲子園。

負けても勝っても、見ているだけで清々しい気分になるのはなぜなのか。

もしかしたら、自分もあの頃に戻って応援したり、何か一つのことに向かって協力し合うことを思い起しているからかもしれません。

いわば、青春の疑似体験。

清々しい球児と熱い応援のアルプス席。

みんなが一体となって称え合う姿は、心に迫りくるものを感じます。

出場校や街の様子も紹介してもらえるのも楽しみの一つ。

最近では、猛暑のさなかの一番暑い時間に屋外で運動することの是非を問題提起されている甲子園。

一ファンとしては、時期をずらしても、開催していくれるといいんだけどなと思うのです。

今年はどんなドラマが待っているのかな。

甲子園に熱い視線を向けています。