時間が経つといつの間にか問題が解決している。
私は少なからず、この方法で問題を解決している気がします。
あれだけ外出することが好きだったのに、インドアも楽しいものだと思ったのは、時間の経過とともに、自分が順応したからかもしれません。
ステイホームから学んだこと
年明けから猛威を振るっている新種株。
初めて出た時から3年。
こんなにも長く続くとは思いも寄りませんでした。
そして、世界中が外出の制限に包まれたときは、重い気持ちになりました。
普段、特に出歩かない私でも、誰からでもない国や県の要請は辛く感じ、外出制限をもろに打撃を受けた業界団体の記事を見るたびに、暗く悲しい気持ちになりました。
ずっとテレビをつけていると、地球が見えない謎の生物に支配されているかのよう。
自分が選んだ番組以外は、BGM替わりに番組を垂れ流して見ることを辞めました。
テレビは私の友達だったけど、ひとたび見なくなると、数日は寂しい気持ちになります。
見たい番組があるわけでもないのに、ついリモコンを手に取ってしまったり…
無意識の習慣というのは、簡単に断ち切ることはできなのだなと思いました。
思い切ってテレビのリモコンをすぐ手の届く範囲以外のところに置くことにしました。
すると、気が付いたらテレビが恋しくなくなりました。
不思議なものですね。
ワンアクション、ツーアクション加えるだけで、物ぐささを感じて行動に移せなくなるのです。
単純というか、あまりの自分のズボラさに驚いてしまいました。
こういう自分の内面を知ることが出来たのもステイホームのお陰です。
かつては、新聞記事でも本でも、活字の媒体は、なめるように見ていましたが、自分が欲しい情報を得るために、流し読みをしても良いのだということも学びました。
孤独というか、極端に人と会ったり、メディアに触れなくすることが、自分自身を見つめる機会にしてくれたのかもしれません。
エア旅行の楽しさ
旅に出ること。
私が人生を楽しむうえで、外すことのできない趣味です。
自分の知らない街に出かけて、地元のスーパーに行ったり大自然を見たり、観光地化されていない街の雰囲気を楽しむのが好きなのです。
ステイホームが推奨された間でも、旅の計画だけは練りました。
飛行機の予約までたどり着いた計画もあります。
直前に旅に出られなくなる悲しさを知ったのも、見えない敵、ウィルスのお陰。
自分だけが良いだけじゃダメなんだ。
知らない間に、誰かを傷つけてしまうかもしれない。
そう思ったら、自分が計画した旅を実行しようとは思いませんでした。
悲しみもありましたが、躊躇することなくキャンセルボタンを押せたのは、見えない敵のせいではなく、見えない誰かのためでした。
旅に出ることはほとんどなくなりましたが、計画というかエア旅行だけは頻繁に行っています。
飛行機で旅の地に降り立ち、列車やバスを乗り継いて、宿泊する目的地まで計画します。
実行するときには、時刻も変わっているだろうし、きっとこの計画は意味のないものになる可能性の方が高いです。
でも、計画するって楽しいんですよね
グーグルマップのストリートビューは、道路の状況も観光地もパソコンの画面越しに見せてくれるし、いろいろな会社や自治体などの団体がライブカメラで現況を伝えてくれます。
また計画のために、各地のホームページや誰か紀行文のブログを見ることで、アイディアを頂戴することもできます。
自分の計画に肉付けをしていくことは、まるでプラモデルを作っているかのよう。
完成までの道のりが楽しいのです。
衣食住が満たされているから
初めは辛く苦しかったステイホーム。
気が付けば、楽しんでいる自分がいました。
こういう生活を送れるのも、衣服を着ること、食事をいただけること、住まいがあるからこそ。
将来の不安がないといえば、嘘ですが、衣食住の3つが満たされているからこそ、生活を楽しむことが出来ます。
いつも働いている家族と、生活を支えてくれる方々に感謝しかないですね。
この状況下の中、困っている方は数知れず。
どうか、皆様に支援の手が行き渡るように願っています。
そしてまた、みんなが元気なって、リアル旅行が楽しめる時期が早く来るといいな。