おうちで使っている言葉は、外でも使ってしまうことがあります。
幼い子どもたちはTPOをわきまえることも難しく、場所を選ばずに発してしまうため、時には怖い思いをすることも。
家庭の中でも褒める文化、認め合う文化を作って、穏やかな言葉遣いを心掛けたいものです。
ついつい
私が復職をしてからというもの、日々の時間に追われる生活が続いています。
朝起きてから、夜寝るまでゆっくりと自分を見つめることができない生活。
子どもたちが幼いこともあり、まだ手がかかり、時間がかかってしまうということも一因です。
そんな余裕のなさが、私の言葉となって家族へ向けられてしまいます。
時間に余裕がないと、「急いで~」「早く~」「〇〇終わっちゃうよ~」と言いがちに。
できるだけ、感情的にならないようにとは思っているのですが、切羽詰まってくるとそうもいかなくなります。
朝から怒ることはしないのですが、せかすことはしてしまっているのです。
ある日のこと。
スーパーのレジで並んでいると、お菓子を持った我が子が、店員さんに向かって「ピッ、急いで」と言って渡してしまいました。
今思い出すだけでも、ザーッとするのですが、ベテランの店員さんは「わかりました、急ぎますね」と言ってお菓子にシールを張ってくれました。
こちらとしては、平謝りするほかなく、すぐさま「ごめんなさい、ありがとうございます。」と伝えました。
ニコニコ笑ってお会計をしてくれたスーパーの店員さんの機転の利いた行動に感動しました。
スーパーからの帰り道。
私が普段から使っている言葉を、そのまま真似をして使ったんだな~と反省しきりでした。
褒めるって難しい
ネガティブな言動より、ポジティブな言動の方がそれは聞いている方も気持ちがいいですよね。
大人も子どもも一緒。
特にネガティブな言動は、耳にも頭にも残るような気がするので、できるだけ前向きな言葉を使いたいものです。
急いでいる時こそ、前向きにやる気になる言葉を伝えたいと考えました。
2歳の子は、靴下を履くのがまだ苦手。
履きやすいように、足首のところに耳が付いた靴下を用意してはいるのですが、まだ手の動きが慣れていないよう。
忙しい朝の時間帯は、「急いで靴下履きましょうね~」と一見優しそうに毒づいていました。
この言葉を、「ここまで履けたね。手伝ってあげるよ」に変更すると、気分も変わってくる気がします。
言葉に発することのできない子でも「ここまでできたんだけどな。」という気持ちは少なからずあるはず。
それを認めてもらって、手伝ってもらえれば、またチャレンジをしようという気持ちにもつながります。
この積み重ねが、子どもたちの自立にもつながっていくのかもしれませんが、褒めるって難しいですね。
小さなプロセスを見つける
子どもたちでも、大人の人間関係でも褒めあう文化、認め合う文化は自分自身も相手も心を弾ませるきっかけになります。
時間に追われている中で、ポジティブに変換するのは厳しいのですが、そこは毎日の積み重ね。
親である私の意識をできないことより、できたことに目をむけるというのが前提なのかもしれません。
小さな行動やプロセスを見つけて褒めると、自分自身も褒められた子どもたちも、素敵な時間を、一日を過ごすことができるようになりますね。
ちなみに、大人向けの褒め方のコツは、「さしすせそ」なんだそうです。
言葉尻を変えれば、子どもにも使えそうな感じですね。
会話の中でさりげなく取り入れて、家庭がお互いに気持ちの良い空間になれば、子どもたちもおのずとTPOをわきまえる力につながっていくかもしれません。