ひな祭りは仕舞うまで大事。準備と片づけの情操教育が含まれる珍しい行事

暮らし

今年のひな祭りは、スーパーの食品にしようかと思ったのですが、時間もあることだし、重い腰を上げて準備をしてみました。

すると、やっぱり楽しかった。

途中で面倒くさくなることもあるけれど、楽しさや新たな試みは、小さな勇気と一歩からなのだと改めて実感します。

ひな祭りの夜に平和を感じる

邪気を払い、豆で鬼退治をしてから立春を迎え、暦上の春を祝いました。

リビングに小さなおひな様をお呼びしたのは、立春から間もなく。

まだまだ寒さが厳しいけれど、小雨が降っていた日でした。

我が家のおひな様は、とてもコンパクト。

3段飾りくらいはあっても良いかな~と思っていたのですが、住まいのスペースの関係もあって、テーブルに置けるサイズにしました。

季節感というのは、行事で感じられることも多いので、小さくとも我が家におひな様を迎えることができたのは、とても嬉しいことでした。

そして、3月3日。

子どもたちが食べられそうな具材をちらし、華やかなピンク色になるようなちらしずしを作ってみました。

デザイナーは子どもたち。個性的というか、独創的なちらしずしが完成。

売られているような、キレイなお寿司も良いけれど、やっぱり自分で作ったモノって美味しいよね~♪

小さな腕をまくり、味見をしながら各々のちらしずしの創作に取り掛かりました。

出来上がった後は、自作のちらしずしを前に待ちきれません。

「ひなまつり」の歌を歌って、いただきます!

後ろでは、おひな様が見守ってくれました。

家族で食卓を囲んで、あーでもない、こーでもないと笑い合って食べることが、なんと平和で幸せなことだと感じた一日でした。

色んな状況に置かれている人がいるかもしれませんが、どうか皆様が笑顔になれますように。

おひな様の帰り支度

おひな様をお迎えしたら、来年またお呼びするために、お帰りの支度をしなくてはなりません。

よく「おひな様をいつまでも飾っておくと、婚期が遅れる」とも言われます。

迷信だとは思うのですが、昔の人は、農事や季節の行事で1年を過ごしていたので、おひなさまの次の行事が待っているから、行事が終わったら片づけて、次に向けた準備をしましょうということなのかな、と思っています。

今となっては、男女平等が謳われていますが、昔は女性が家事全般を行っていました。

勝手な推測ですが、おひな様を片づけられない=家事が捗らない⇒家事のできる女性になれない、と言ったような意味合いがあるんじゃないのかな。

出したら仕舞う。

生活の基本を教えてくれる厳しさも感じられるのが、ひな祭りの面白いところです。

啓蟄の日を前に

さて、我が家のおひな様。

昨日、3月4日にお帰りの支度をすることにしました。

決め手は天気。

焼き物の人形なので、扱いに注意することはないのですが、何となく今日はとても良い天気なので、掃除や洗濯もはかどりそうだったのです。

日常の家事を一通り済ませてから、おひな様を丁寧に紙に包んで、また来年にお迎えできるようにしておきます。

おひな様を片づけるのに、いつがいいのか迷ったら、二十四節気の啓蟄(けいちつ)の日が良いそうです。

啓蟄とは、「冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃」という意味。

春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。

また啓蟄の啓には「開く」「開放する」などの意味があり、啓蟄の蟄には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という意味があります。

今年でいえば、3月5日~3月21日までの約2週間。

この間にお帰り支度をするとよいそうです。

実は、このことを知ったのは、おひな様にお帰り頂いた後のこと。

我が家では、啓蟄の前にお帰り頂いてしまいました(汗)

何事も早とちりはいけませんね(笑)

次の行事は何かな?

春の草や花は無いかな?

移り変わる季節が楽しめる時季が楽しみすぎて、気持ちが高まりすぎたのかもしれません。