妊娠中に出かけたお蕎麦屋さんで出会った赤ちゃん用いすバンボ。
明るいカラーで丸みを帯びていて、とてもかわいらしいな。
小さな赤ちゃんと両親がテーブルを囲んでいる姿を見て微笑ましく思っていました。
出産前には、まだ早いだろうと思って見送っていたバンボ。
出産後はあまりの忙しさに、先回りして準備するまで頭が回らなくなってしまい、半ば忘れてしまっていました。
バンボとは
バンボとは、お座りが上手にできない赤ちゃんでも安定して座れる赤ちゃん専用のいす。
もともと、「お座りができない赤ちゃんが、じっと座っていられる方法はない?」と、娘に相談された南アフリカに住むおじいちゃんが作り始めたそうです。
象の足のような形ですっぽりと腰を包んでくれる安定感抜群の赤ちゃん用いす。
今では、世界130カ国以上の国で愛されるブランドです。
お座りまでの長い道のり
我が子は首が据わったのが、生後3か月半ば。
首が据わると、恐る恐る支えていた抱っこも随分と楽になりました。
首が据わり、何となく体幹もしっかりしてきた6か月。
児童館で同じ月齢くらいの赤ちゃんが集まる機会があり参加したところ、結構な割合でお座りができ、離乳食も5カ月から始めたと聞きました。
比べるつもりはなかったのだけれど、我が子は、腰はグニャグニャ。
お座りができる兆しはありませんでした。
離乳食は小児科の先生と相談して6カ月半から始めたのですが、片手に抱っこして10倍粥を口にさせていました。
そろそろお座りの練習した方がいいのかなぁ。
周りを気にしないと強く思っていたのに、つい周りが気になってしまい、お座りの練習を始めてみようと思いました。
そこで思い出したのが、出産前にお蕎麦屋さんで見かけたバンボ。
腰が据わる前から使用できることはインターネットの情報で確認をしていました。
早速、実物を赤ちゃん用品店で確認して購入。
きっと喜んでくれるだろうと、いそいそと座ってもらいました。
ところが、それまでベビービョルンのバウンサーに慣れきってしまっていた我が子は、座るという概念がなかったのか、驚いた様子で大泣き。
まるで「出して~」と叫びながら泣いているようでした。
大好きなバウンサーからサポートされながらも自分で支えるタイプのバンボのへの変更は小さな我が子にとって大きな変化だったのでしょう。
加えて初めてのお座りに初めての離乳食ときたら、劇的に生活が変わってビックリするのも無理はなかったのかもしれません。
仕方がないのでバンボはお飾りに。
離乳食は抱っこで口にさせる生活を続けていました。
初めての椅子
バンボ購入から2週間くらいしたときのこと。
何となく部屋のオブジェと化していて、買ったことも忘れがちになっていました。
わが子のバンボへの視線を感じたので、何となく「乗ってみる?」と声をかけ座らせてみました。
すると、驚くことなく、すんなりお座りができ、新たな視野が広がったみたいで、ニコニコ笑顔も見えました。
赤ちゃんでも大人でも慣れまでの時間って必要なんですね。
そこから少しずつ座る時間も長くなり、離乳食をバンボで食べられるようになったのは7カ月半くらいからでした。
ちなみに完全にお座りができるようになったのは10カ月半ば。
成長については、ゆるく育てたいと思いつつも気になってしまい、小児科の先生や保健師さんに診てもらったりしていました。
今では何の問題もなく歩けるし走れるし、おしゃべりもできるし、あの悩みは何だったんだろうと思ってしまします。
今でもお気に入り
バンボの推奨年齢は首が据わってから1歳ごろまでなのだそう。
しかし我が子。
今ではバンボが大のお気に入り。
3歳となった今も、足がまだ入るらしく、自分で足を入れて座っています。
「もういいでしょ」と思いながらも、ケガをする要因もないし、半ば遊びの道具と化しています。
ベットやバウンサーで天井ばかり見ていた生活から、バンボに座って見た景色は、さぞかし広かったことでしょう。
あれからこのバンボで食事をし、お遊びをして絵本を読みました。
こぼしたり、落書きしたりしてもサッと拭けるのもバンボの特徴。
大好きなバンボだけれど、バンボの次にも面白いものが待っているよ。
そろそろ、ありがとうしなくちゃね。
バンボは見た目の可愛さだけでなく、機能的にもしっかりと我が子をサポートしてくれて、自分で景色を楽しむことを教えてくれました。
大好きだった、バンボ。そろそろ卒業だね。
そして、次に発見は何かな?
沢山のモノに出会い、驚き、感動していく様は大人にとっても新たな発見につながります。