夏の果物といえば、スイカ。
西瓜と書くから瓜なんで、野菜の仲間なんですが、私の中では完全に夏の果物。
夏の間は、一週間と西瓜を食べない間隔はないですね。
そのくらい定番の食材。そのまま食べられて、手軽に水分補給。
塩をかけてもかけなくても、熱中症予防になりそうなのも嬉しい限り。
冷えたスイカを食べた後は、少し体がヒンヤリする感じがするのも気に入っています。
そんなスイカ。
品種改良によって様々な進化を遂げているようです。
西からの伝来だから西瓜
スイカってウリ科のつる性一年草。
その昔、中国から伝わったウリということで西瓜と書くようになったのだそうです。
スイカはもともとアフリカ原産なのだそう。
暑いイメージのアフリカからはるばる東の彼方、日本に伝わったのは10世紀ごろと言われています。
たしか、南瓜と書くカボチャは、カンボジアから伝わったのがなまって、カボチャと話されるようになったんじゃなかったけ?
南方のカンボジアから伝わったから南瓜。
西側の中国から伝わったから西瓜。
意外と名前ってみたままそのままって感じなんですかね。
野菜か果物か
子どもの頃から大好きなスイカ。
祖父に頼んで、畑でスイカを植えてもらいました。
そこで知ったのは、スイカもカボチャも、ツルを広く這わせて黄色の花が咲き、実をつけるということ。
祖父から、果物は樹木に実になるもの。それ以外は野菜。と教えてもらいました。
その理論からすると、スイカは野菜なんですよね。
ずっと昔からスイカは野菜だと知っているけれど、あの食べやすさと甘みは果物のよう。
実際、スーパーでもスイカは果物売り場にありますしね。
英語では、ウォーターメロンと訳されていますしね。
厳密には野菜なんでしょうけれど、果物とも認識されている食材なんでしょうね。
進化を続けるスイカ
スーパーで購入したスイカ。
シールにこんなことが書いてありました。
種まで食べられるんですって。
このスイカは、「ピノ・ガール」と呼ばれる種まで食べられるスイカです。
スイカといえば、ガブリとかぶりつくと美味しくいただけるイメージ。
16年の歳月をかけて、種を小さくして種まで気にならずに頬張ることが出来るスイカを品種改良によって開発したのだそうです。
小玉スイカのような「ピノ・ガール」
切り口はこんな感じ。
しっかり種は入っているけれど、小さめの種。
普通のスイカの種の1/4なんですって。
試しに、種だけ食べてみると、種を嚙んでしまったときの苦みが全くないです。
これなら食べても問題がなさそう。
普通のスイカよりも、皮ギリギリまで実が詰まっていて、なおかつ甘い!
種も気にならないし、食べてもいい!って一石何鳥なのってほどのメリットばかりのスイカです。
こちらのスイカは神奈川県三浦市産のスイカ。
全国で農業の担い手が不足している、あるいは高齢化しているというニュースを聞きますが、スイカもその一つ。
全国各地でスイカの作付け面積が年々減少しているのだそうです。
「ピノ・ガール」は、少しでも消費拡大につながって、スイカ農家さんが経済的にも喜び、次の世代もスイカづくりができるように思いが込められているのだそうです。
消費者の満足と生産者の満足をを願う、未来志向のスイカなんですね。
スイカが大好きな私は、今もこれからも、スイカが安心して食べられることを願っています。
スイカに齧り付くって、爽快ですよね。
今食べれる喜びを感じながら、スイカの発展を私自身も願うのでした。