春と言えば引越しをされる方が多くいらっしゃいますね。
私も上京した時は春でした。
実家の両親が帰った後、数日は寂しくてたまりませんでしたが、数日すると都会的な雰囲気にあこがれて、刺激を求めて外に出るようなりました。
何するにも勇気が言ったあの時のお話です。
あの時の美容室
上京して初めていった美容室。
北国の山村で育った私にとっては、どこもかしこも東京という都会に思えていました。
都会と田舎。
何となくバリアというステップがあるように思えて、お店に入るのにも見えない障壁がありました。
なんだかわからない怖さ故、自分で勝手にバリアを作っていたんだと思うんですけどね(笑)
18歳の年頃だと、それなりにオシャレな美容室に行きたいと思い、同じ時期に上京した友人が住んでいるアパートの近くの美容室に行きました。
サザエさんと言えば、世田谷ですが、私にとっての世田谷は高級住宅街のイメージそのもの。
もしかしたら、有名人に会えるのかもしれない。
なんてありがちな想像をしながら、美容室まで足を運んでいました。
想像していたような有名人には会うことはなかったと思います。
それよりも、過ぎ去る人も多いし、自分も必死なので、誰とすれ違った見かけたなんて覚えていません(汗)
江戸っ子のように、颯爽とした忙しい街だったんです。
何もかもが都会的に見えた
オーディションにでも行くかのように緊張しながら、美容室のドアを開けた私は、そのセンスの良さに驚きました。
それまで、小学生から高校生まで近所の床屋で髪を切ってもらっていたので、昔ながらの理美容室に通っていた私は、オシャレな美容室に開いた口がふさがりませんでした。
「サロンじゃん」
心の中から、言葉が飛び出したと思います。
そのくらい、驚いたのを覚えています。
シャンプーの機械もここが初めてでした。
着席して、スタイリストさんにシャンプー台へ案内されると、アラレちゃんとか鉄腕アトムに出てきそうなマシンに頭だけ入れて、スイッチオン。
水の力でくすぐったい様な気持ちいいような不思議な気持ち。
食器洗い洗浄機で洗ったお皿の気持ちになって、シャンプーを終えたのでした。
あの時は、先入観もあって何もかもが都会的に見えたものです。
そして、そこで施術されると、自分自身も都会的な気分になったように錯覚したものです。
今となっては、あの感覚はすっかりなくなってしまいましたが、あの時の自分は、なんとかこの都会で生きていかなくては、と勝手に必死になっていたのでした。
洗いながさないヘアートリートメント
ブロー、セットまで終えて、最後に今日担当してくれたスタイリストさんの名刺を頂いたときには、自分がだいぶ上品になっているような感覚を受けました。
お支払いもスマートにしようとすると、スタイリストさんから「今日使ったヘアオイル、こういうの何です。良かったら使ってみます?」と。
「ああ、そうだったんだ」と特に興味もなかったのですが、なんとなくスタイリストさんに乗せられて、購入しました。
ロレアルのヘアーオイルこれが、この美容室に通わなくなるまで、なんとなく継続購入を続けてしまったのです。
スタイリストさんが言うように、トリートメントの質自体はとても良いものでした。
柑橘系の落ち着いた香りで、私のようなズボラでも、お手入れは簡単。
お風呂上りのタオルドライした後に、適量につけるだけ。
翌朝もオイルの持続が感じられたものでした。
髪の毛がツルツルになり、触るのも嬉しかったです。
でも、それ故に、大量に購入してしまったので、他のヘアーオイルを試すことができなくなってしまったというオチです。
そんな、洗わないトリートメントも今日でストックが最後を迎えました。
パッケージは変わりましたが、今ではネットで手に入るようで、恋しくなったらまた使い始めます。
次は、椿油にしてみようかな。
とろ~りトロけるみかんのトロ
柑橘系つながりで、コチラも高級品に手を出してみました。
せとかです。
長崎県で育成されたようですが、名前のとおり瀬戸内地方で栽培されています。
このせとかは、愛知県産。愛知県でも渥美半島の方はミカンが有名ですね。
せとかは、普通のミカンよりもちょっと大ぶり。
サイズで言ったらLLとかですかね。
外側の皮は比較的薄くて、中身はギッシリ。そしてジューシー。とっても、みずみずしいのです。
旬の時期は2月だそうで、ミカンとしては、比較的遅い方なのかな。
外側も内側も皮が薄いので、包丁で半分に切り、くし形にして食べると良いようです。
そういうわけで普段ミカンは、子どもたちと内側ごと食べていますが、せとかはくし形にして食べてみました。
旨い!甘い!ジューシー
さすが、ミカン界のトロ。
その名にふさわしいです。
私にとっては、高級品なので、いつも食べられない品種。
都会的な雰囲気に、自分が飲まれていた時とは違い、今となっては現実をしっかり見据えるようになりました。
時には、こういう贅沢もいいよね~
現実は見ているつもりだけれど、刺激はまだまだ欲しいなととも思う微妙な年頃なんです(笑)