昨年、今年と見えないウィルスの怖さと、それによる社会の変容の驚きを肌で感じました。
少しだけ落ち着きを取り戻した今。
冷静になって時代を見つめています。
人々が常識だと思っていたことも変わってしまうのかな。
寂しい気持ちとワクワクな気持ちが交互するそんな世界に突入したようです。
旅の切符
我が家から一番近い駅のみどりの窓口が有人窓口ではなくなるかもしれません。
昨年にニュースで報じられたJR西日本の自動券売機の「みどりの券売機プラス」への置き換え。有人窓口を廃止して、必要によりオペレーターが遠隔で対応可能にして切符を販売するのだそうです。
初めて東京に出かけるとき、出かける1週間前に祖父に連れられて駅に切符を買いに来ました。
駅員さん「どこまでですか?」
私「東京までです」
お客さんがいなかったことから、東京までの切符を買うと東京都区内の表示になること。
その切符で上野で降りてもいいし、東京で降りてもいいのだと窓口の駅員さんに教えてもらいました。
在来線の切符しか見たことがなかった小学生の私は、細長い切符がなんだか特別なように思えて大切に新幹線の書いてある専用の紙袋に入れて大切に持っていました。
田舎なので、切符を買うのに「どこまでですか?」から話が弾んだのかもしれませんが、今となってはささやかな思い出。
切符を買う時から旅は始まっていました。
切符からチケットへ
都会に出てきた私は、帰省のたびに切符を買いましたが、特に弾んだ会話もなく、みどりの窓口も並んでいることもあり、会話よりも早さを求めるようになりました。
JRのえきねっとが出来てからは、オンラインで購入することが多くなりました。
便利だし、早いし、何より駅に行かなくとも自宅のパソコンから切符を購入することができます。
それはそれは革新的でした。
思い返せば、切符からチケットに変わっていたのかもしれませんね。
初めて東京への切符を手にして何日もワクワクしたあの頃の切符の重みとは違ったものになっていました。
世に抗う?
旅の意味合いも変化しているのかもしれません。
様々なパックツアーで行きたいところに廉価に出かけられることは、お手軽に有名観光地を巡ることができて効率的。
パックツアーでなくともオンラインで早期に予約すれば、割引を得られるので、気軽にお得に出かけることが可能な時代になりました。
気軽さの一方で冊子の時刻表を眺めたり、旅に出かける前の切符のやり取りの中から生まれる物語とかっていうのは、別のモノに取って代わられるのかもしれません。
オンライン化もチケットレス化も時代の流れ的に避けて通ることはできなかったと思いますが、移り変わりゆく速度が目まぐるしくてついていくのに精いっぱい。
いやすでに置いてけぼりかも(笑)
とにかく、日本に限らず、地球が小さくなったというか、近くなったことは間違いなさそうです。
ということは、楽しめる要素も増えたということ。
そうそう、旅の醍醐味は見知らぬ土地での見知らぬ人との出会い、食材も含めた自然との触れ合いだと思うのです。
本質的なものが変わらなければ、多少の変化にも対応できる…かな。
そろそろ旅にも出たい気持ちが芽生えてきました(笑)