刺激を受けると体を丸めるダンゴムシ。
我が家でも、植木鉢の下におり、子どもたちがあいさつしたり、軽くツンツンして丸めてみたり、庭遊びに一役かってくれています。
毎日のようにダンゴムシを見ていたら、ダンゴムシの不思議があったのでまとめてみました。
ダンゴムシとは
刺激を受けると団子のように丸まることから、ダンゴムシと名前が付けられたそうです。
ちなみに英語表記はRoly-polyだそう。
一般的に家なので見かけられるのは、オカダンゴムシと言われています。
昆虫図鑑を見るとこのように書いていますが、上から見ても手に取ってひっくり返してみると、足の数が7対もあるのかちょっと肉眼では判断がつきません。
繁殖期は4月から9月で、たくさんの卵を産みます。
1度に100匹も生むこともあるそうです。
産まれたダンゴムシは脱皮を繰り返して成長します。
冬は、枯れ葉や土の中など温かいところで過ごしています。
生息している場所
ダンゴムシは、湿気が多く暗い場所が大好き。
枯れ葉や石の下、プランターや植木鉢の下に住んでいることが多いです。
昼間は天敵の鳥やカエルなどから身を守るために隠れていますが、夜になると活発に動きます。
エサと糞
ダンゴムシの大好物は雨などで柔らかくなった落ち葉です。
落ち葉だけでなく、虫の死骸から、柔らかい野菜や花の葉っぱといった植物まで食べるのでなんでも食べる雑食性です。
食べたものの残りかすは、糞として出します。
この糞は、植物が育つための良質な土となります。
交替性転向反応
オカダンゴムシには進行中に壁にぶつかると右と左と交互に曲がっていく習性があります。
図鑑に載っていたので、実際に割りばしで簡単な迷路を作って、ダンゴムシに歩いてもらいました。
すると、やっぱり、壁にぶつかると左右交互に曲がっていきます。
この行動は「交替性転向反応」といい、左右に交互に曲がる事で天敵から逃げられる確率を高めているのだそうです。
短い生涯だけど
壁にぶつかると左右交互に曲がる習性は、天敵から身を守る天性のものとはいえ、ダンゴムシのまっすぐな意思を感じさせられます。
左右交互に上手に使うから、身体もシンメトリーなのでしょうかね。
ダンゴムシの寿命は、2~3年。
その間、落ち葉を食べ、子どもを産み、豊かな土を作り続けて生涯を閉じます。
死骸は土壌で分解されて土になり、新たな命につなげていきます。
自然ってこうした小さな命が輪になってつながっているのですね。