北太平洋上で台風の卵である、熱帯低気圧が多く生まれ、発達して日本に近づく8月~9月は、まさに台風の最盛期。
太平洋高気圧のそばを回って、日本付近に北上する経路をたどる台風が多くなるのだそうです。
わざわざ日本に立ち寄るような台風が多いのは、太平洋高気圧のおかげだったわけですね。
台風の名前ってどうやって付けるのか
台風が発生すると天気予報で伝えられる、台風の名前。
台風は毎年1月1日以降に発生した順に番号で呼ぶのが決まりとなっています。
例えば「台風13号」は、今年13番目の台風ということになります。
台風委員会
国際的には、例えばカトリーナのように、台風に名前が付けられます。
この名前を付けるのが、14か国が加盟する台風委員会です。
もともとは、アメリカが英語の人名をつけていましたが2000年から環太平洋の国や地域が各国で10個ずつ出し合い、全部で140個のリストの中から、台風の発生順につけているそうです。
日本が提案した台風の名前
日本では、「テンビン」、「ヤギ」など星座の名前を提案しています。
なぜ星座の名前なのかというと、海で生計を立てていた船乗りたちが、大昔から方角を知るのに星座を利用していたことと、船乗りたちは台風の影響を受けやすいことからだそうです。
星空と大海原を掛け合わせた日本らしい素敵なネーミングですね。
日本独自の名前
日本で特に災害の大きかった台風は、台風の上陸地点名や災害を起こした地名・湾名・川名・船名などをつけて呼ばれることがあります。
「室戸台風」や「伊勢湾台風」など現在で10個あります。
2019年には9月に「令和元年房総半島台風」が、10月に「令和元年東日本台風」が各地で大きな被害をもたらしました。
台風シーズン
暑さが年々増している感じがする昨今、温暖化がこのまま進んだ将来、発生する台風の勢力は現在よりも強くなり、「スーパー台風」と呼ばれるような強力な台風の発生が増加するのではないかと懸念されているのだそうです。
これからが台風シーズン。
素敵な名前もいいけれど、どうか穏やかに、台風が過ぎ去ってもらうことを願っています。