初めてのボランティアんは何だっけ?
桜を植樹するボランティアだったと思い出しました。
報酬なんて気にしない小学生の頃でした。
みんなで作業するのが嬉しくて、楽しくて。
ほかの人に頼りにされるのが誇らしくて。
自分を大きくさせたのも、ボランティアでした。
初めてのボランティア
私の育った街は、北国の農村。
近くに有名なお寺はあるけれど、そのほかの魅力は特になく、山があり川があり盆地がある田舎。
結構な距離が同じような景色が続いて変化の乏しいような気さえします。
そんな環境が豹変するのは、大雨の時。
川の幅は十分にあり、普段は流れているのかいないのか、流れがゆっくり過ぎてわからないのですが、昔から暴れ川とも呼ばれている川。
私の住んでいる地域の10数キロ先が山間の峡谷になっていて、増水し始めると、ボトルネックになってしまうという川なのです。
数年に一度は起こる川の氾濫。
そのおかげで、街の人たちは、水害には警戒をしていたのでした。
昭和50年ころから始まった、堤防の造設は、地域に住む人の命を守るインフラとなりました。
あまりに広大な範囲なので、40年以上たった今でも工事が続けられていることに驚きですが、堤防のあるおかげで、街に住む人の暮らしはある程度守られるようになってきました。
私が、初めて行ったのは、みんなの命を守る堤防のほとりにある、桜の植樹。
土建屋をしていた近所のおじさんから、学校を通じて募集があったものでした。
雪が降る前に行われてた植樹のボランティア。
堤防の周りなので、数百本。
大きくなることを想定して、感覚を開けながら、小さなスコップを持って、土建のおじさんたちが運転するユンボと一緒に少しずつ植えていったのでした。
てっきり、土建屋のおじさんが勝手に思いついたものと思ってましたが、これは、国土交通省の事業。
今となっては、だいぶ桜の木が大きくなり、桜の時期には街の名所にも発展した桜。
堤防の周りを取り囲む桜並木の下で、お花見している人を見ると、桜がみんなを喜ばせているんだなぁと、嬉しくなるのでした。
健康のバロメーター
私の夫がボランティアを始めたのは、学生時代。
街頭でのスカウトによるものだったのだそうです。
がっちりした風体から「400mlお願いできますか?」というお誘いに、軽く返事をしたのが始まりだったそうです。
座り心地のよい椅子をリクライニングして、ジュースを飲んだり、おにぎりをいただいたり。
お菓子などお土産までいただいて、「こんなんでいいの?」と思うほどだったとのことです。
近年は、免許を更新する際や、公共施設で採血車が来るのに合わせて、年に1回くらいのペースで協力をしています。
採血をする際に、行われる簡易検査は、健康のバロメーターなのだとか。
「献血ができるように、健康でいなくちゃね」と話している姿を見ると、たくましさを感じますね。
最も、私は基礎疾患があるために、献血ができないばかりか、ボランティアをしていただいた方々の血液を利用させていただく側になるかと思うと何とも言えない気持ちになりますが…
体重の制限や、簡易的な検査で異常が見つかった場合など、献血をしたくてもできないことがあるようですが、昔に比べて簡易検査も時間が短縮され、針も少し細くなった気がするらしいです。
献血をモチベーションに健康維持が出来るってうらやましいな~
できることを
献血はできないけれど、私にも世の中に貢献できることはきっとあるはず。
目立つ形でなくとも、そこにゴミが落ちていたらゴミ箱に捨てるとか身近なことでできることはたくさんあります。
毎日の生活の中で、こうしたら他の人が喜ぶだろうな、と思うことをやっていれば、必然と貢献しているんだと思っています。
まずは、身近な人を喜ばせること。
そして、その幅を少しずつ広げていけば、周りが優しさや思いやりで繋がれるんじゃないかなと思っています。