我が家の小さなお庭や家の周りのコンクリートの隙間から、いつの間にかニョキニョキ育っている雑草。
この間抜いたばかりなのに、もう顔を出しています。
コンクリートの割れ目や石垣の隙間なんて土があるのかしら?
引っこ抜こうとすると、すごく力もいるし、意外と根っこも長い。
こんなところを住みかとして見出すなんて、草花としてハイセンスなのかしら。
草花がすぐに抜けないと必死に抵抗されているような生命の力を感じます。
コンクリートで生存できる生物
日本で本格的にコンクリートが使われるようになったのは明治時代以降だそうです。
コンクリートを発見したのは古代ローマの人が火山灰を水に混ぜると固まることに気が付き、橋や建築物を作っていきました。
古代ローマの人のコロッセオとかギリシャのパルテノン神殿が今も残っていることを考えると、コンクリートの寿命はすごく長いことが証明されていますね。
そういえば、先日テレビでコンクリートの中で生きる微生物を混ぜて、万が一コンクリートがひび割れた時に自己治癒してしまうという夢のような話を見ました。
この微生物はなんと200年以上も生きることができるのだそう。
普段はタイムカプセルのような家があって寝ているけれど、ひび割れが起こると眠りから覚めて炭酸カルシウムを出してくれるから、コンクリートが修復されるのだそうです。
コンクリートに住める生物がいるということだけでも驚きなのに、長命で治す力まであるとは驚きをはるかに超えてしまいます。
たくましく生きる雑草
コンクリートの中で生活できる微生物があるのだから、割れ目や隙間から顔を出しても不思議ではないですね。
どんな環境になっても、その場にあった雑草がやってくることを考えれば、たくましく思えます。
私たちも毎日必死に生きていますが、小さな生き物たちも住みかを見つけ必死に生きているんですよね。
草は草でした
実は2週間前にも雑草取りをしたばかり。
同じ場所ではないけれど、家の周りの雑草を抜いていたところ、「この草は抜かないで~」とお声がかかりました。
声の主は我が子。
何か気になったのかもしれません。
よく見ると、菊のような葉っぱをしています。
「じゃあ育ててみる?」と庭先からプランターに移し替えて育ててみることにしてみました。
プランターに移し替えるとますます、花の苗に見えてきます。
さあ何の花を咲かせてくれるかな~。
つぼみになり膨らむことを期待しながら、小さな世話人がせっせと水やりに励んでいました。
今日確認したところ、立派なヨモギに育っていました。
あら~菊じゃなかったのね。
葉っぱは似てたんですが、キク科のヨモギでした。
小さな世話人は花が咲くことを期待していたので、花が咲かないことを知ったら、がっかりするかも。
ホームセンターでも行って花の苗でも買って埋め合わせをしようかと思案中です。
人間が収穫のために栽培する植物を作物といい、自然の森や林、川などに生える植物を野生植物というのだそう。
つまり、作物でも野生植物でもないものが雑草。
なんだかその他みたいだなぁと思っていたら、雑草の中でも人の手が加わった場所に生えた雑草は人里植物というのだそうです。
雑草の中もまだまだ区分けが出来そうですね。
根っこも深く力強い雑草。
どんな環境でも、誰かが入り込んで生きるその姿に頭が下がります。
でも、抜いてしましますが…(笑)
思わず育ててしまったヨモギですが、何かの縁なので冬まで水やりを続けてみようかと思っています。