今年も寒風がふきつける季節になりました。
木に輝いていたイチョウも数多の葉を落として、今年のクライマックスのように道を黄色に染めています。
冬の瓜と書いて
トウガンと読みます。
冬も実が採れるからかと思いきや、旬は夏。
夏に採れたトウガンを切らずに丸のまま保存すれば冬まで日持ちするという意味からなんだそう。
先日、直売所の隅に陳列されていたトウガンを子どもたちが珍しいと手に取り、レジまで持って行ったことが縁で購入してみました。
さてさて、トウガンって柔らかくなるまでコトコト煮て、あんかけにするしかないけれど、他に食べ方あるのかなぁ。
インターネットで検索してみました。
すると、トウガンは余すところなく丸ごと食べられるのだそう。
レシピを参考に、あんかけ以外の簡単料理も試してみました。
トウガンの下ごしらえ
実が大きなトウガン。
瓜なので、一見柔らかそうに見えるのですが、かぼちゃのような硬さです。
丸ごと水で洗ったら、半分に切るのが第一関門かも。
大きいし、硬いし、丸いしの三拍子が簡単には切らせてくれません。
濡れたタオルや布巾などを下に置いて動かないようにして切った方が安全。
半分にしたら四等分に。
白いところに包丁の歯が立つと、わりに切りやすい感じがします。無事に四等分にできたら、トウガンのワタを取ります。
カレーなどに使うスプーンでワタの部分をくり抜くだけでOK。
ここからは皮の剥き方です。
トウガンの皮ってとっても硬いです。
半分に切って四等分にして、一口大にしてから皮を剥きます。
皮を剥くといってもリンゴのように薄く皮は剥けないので、一口大にしてから5mmくらいの厚さに剥きます。
薄く皮を剥こうとすると、包丁の歯が立たないのでかえって危ない感じです。
ちょっと、もったいないなと思うくらいにすると剥きやすいです。
定番のあんかけ
トウガンのあんかけは、夏には冷やして食べると美味しいですよね。
初冬の今はそうはいきませんから、温かいうちにいただきましょう。
ツナでもいいし、ひき肉を入れてもいいし、トロトロのあんかけはスープの代わりにもできます。
温かいし、ほっこりしますが、トウガンは瓜なので、身体を冷やす役割もあるので、食べすぎ注意です。
皮も意外と食べられる
初めてトウガンを食べるときには、皮むきまでが苦戦するところ。
苦労して剥いた皮はきんぴらにできるというので、ごぼうで作るきんぴらの要領で作ってみました。
唐辛子も刻んで入れてピリ辛に。
ウンウン、皮もイケます。
ニンジンとか入れるとさらにおいしいかもです。
ワタのから揚げ
浜松市のホームページを見たら、トウガンのワタも食べられることを知りました。
ワタを一口大に切ったのち、ボールに入れて、しょうゆにちょっと漬けて、溶いた卵にくぐして片栗粉をまぶして揚げるだけ。
まるでお肉みたいに美味しいです。
夏の野菜のトウガン。
保存もいうことなしで、皮からワタまで丸ごと全部食べられるなんてエコな野菜ですよね。
防災とか食糧不足とかに役立ちそうな感じも受けます。
あまりメジャーじゃない感じのトウガンですが、将来性あるかもしれませんね(笑)
思わぬ出会いから意外な食べ方ができてお得な気分になりました。