いつもの河川敷を歩いていると、青々とした草花が背丈よく伸びています。
梅雨とはいえ、たっぷりのお日様パワーを浴びてぐんぐん育っているようです。
あれ、本州にもいたの?
成長期の草花をとびぬけて目立つ草花がありました。
こちら👆の草花です。
パッと見るとルピナスです。
えぇ~っ!
本州にもルピナス上陸したの?
と驚きました。
川に落ちないように、パチっとだけ写真を撮って自宅で確認。
うーん
花は似ているけど、ちょっと葉っぱが違うかな。
なんという草花なんだろう。
ビロードモウズイカでした
調べてみると、ビロードモウズイカということが判明。
花や葉っぱの形から、絶対に在来種ではないことは確信していたのですが、やっぱり外来種。
ヨーロッパおよび北アフリカとアジアが原産の2年草。
高さは2mに育つものもあります。
私が発見したビロードモウズイカも1mはありました。
もっと背が伸びていくなんて、本当に外国の方みたいですね。
日本では、明治初期に観賞用として導入されたのを機に、日本全国に幅広く根付いたのだそうです。
なんと日本で一番成功した帰化植物ともいわれているほど。
花の最盛期は6月半ばから8月とのことで、今年は少し遅いのかな。
花の咲き始めですから、しばらく成長を楽しませてもらいましょう。
ルピナスで思い出しました
北海道でこの時期の野草といえば、ルピナスです。
初めてルピナスを見たときは子どもの頃でした。
濃いピンクや紫、白など様々な色が鮮明で、トウモロコシみたいな可愛い花だなと思っていました。
ところが、このルピナス。
別名ノボリフジとも呼ばれていて、藤の花を逆さにしたような。
でも、藤の花のようなしなやかな感じではなく、むしろ力強いです。
どんなやせた土地でも繁殖できて、一面ルピナスにしてしまうという繁殖力の高さから、オオカミともいわれています。
実際のオオカミは絶滅寸前ですが…。
とにかく、とっても強い外来種なのです。
地元の方や農家さんからしたら、あまりいい顔をされないかもですが、ラベンダーと並んで初夏の北海道を彩る花の一つです。
滝ノ上駅のルピナス
こちらの写真は石勝線の滝ノ上駅です。
2018年の6月です。
当時はまだ石勝線の夕張支線も健在でした。
それでも本数は千歳方面6本、夕張方面4本と1日に10本の列車しか止まらないのどかな駅。
列車が来ない時は、鳥のさえずりやエゾハルゼミの鳴き声がひときわ大きく感じる駅です。
この時期なると、駅そばに咲くルピナスがのどかな駅を花で覆ってくれます。
物思いにふける
北海道は毎年のように廃線が決まったり、無人駅がどんどん廃止されていて、鉄道の未来を心配しています。
これも世の流れなのかなとも思ったり。
駅がなくなると土地が自然に変える転換点のような気がします。
人がいなくってもルピナスは、繁殖力強いから咲くだろうけど、誰も見てくれないじゃねぇ。
高齢化や都市化、モータリゼーションとか問題化されて久しいけど、これからもっと新しいものに転換されたり、変化していくのだろうな。
地元で見たビロードモウズイカから、北海道を思い出し、ルピナスと物思いにふけってみました。