自宅にタウンページが届きました。
今から30年くらい前は、集英社の『少年ジャンプ』くらいあったと思うのだけれど、今年はわずか3mm。
紙使用の配布物が消えゆく中、薄くなりながらも年に1回届くと、今年も生き延びたんだね~と感じます。
同時に我が家では、10月後半から11月初めに届くので、タウンページを見ると晩秋も感じられます。
今更ですが、タウンページとは
若い方々はご存じかな?タウンページ。
似たような言葉で求人情報のタウンワークもあるし、見たことはあるけど、触ったことはないよという方もいるかもしれませんね。
タウンページは、NTT東日本と西日本が発行している職業別(業種別)の電話帳です。
店舗や企業を探したいときに、職業名やサービス名から電話番号や広告情報を探すことができます。
実家の電話とハローページ
今では信じられない話ですが、昭和40年代の私の実家では、まだ電話がありませんでした。
電話をどうやって掛けに行くかというと、歩いて10分の所にある、庄屋とよばれる大きな家に電話を借りに行っていました。
その後、電話を自宅に引けたのですが、私が小学生のころまでは黒電話とよばれる電話で、電話機をレンタルしていました。(なんと今でも180円位支払うと黒電話のレンタル契約ができるらしい…。)
番号も、地域で割り振られていたので、私の実家の末尾が6826なら後ろの家が6827といった順番になっていたので、とても分かりやすく、電話番号でどの辺に住んでいたのかもわかってしまう便利さもありました。
覚えきれない電話番号は『ハローページ』というNTTが作った五十音順の電話帳があったので、辞書のように調べて電話をつなげていました。
『タウンページ』と『ハローページ』。
多くの一般家庭では、電話の専用台があって本棚のように並んで鎮座していたものでした。
そんな『ハローページ』は今年で配布が終了なのだとか。
また一つ生活の歴史が刻まれたなぁと思っています。
携帯電話も一人1台になって久しいし、個人情報管理を考えると、『ハローページ』にとっては厳しい時代だったのかもしれません。
保険になってしまった固定電話
我が家では、光回線にしているので、光電話にして固定電話を設置しています。
昨年、固定電話が故障気味になった時に、いい機会だから固定電話をやめてみようかとも思いました。
しかし、小さな子どもたちが、固定電話を知らないと困るのではないかという点と、電話のかけ方・取り方を見て感じて欲しいこと、もしかしたら災害など緊急時に役に立つかもしれないという保険的な意味合いで設置しています。
調べてみると光電話は災害時に役に立つという点はないようですので教育になるか分かりませんが、子どもの勉強のためですね。
数年したら、見直しを考えるとして、今はとりあえず現状維持で考えています。
四季の移ろいを見つめるのは美しいのですが、時代の移ろいを見ると、なんだかもの哀しい気持ちになります。
晩秋だからでしょうか(笑)
新しいものが台頭し、古いものが歴史になることは明るい未来を切り開いていることに他ならないのですが、私自身が過去に執着しているからか、美化しているからか寂しい気持ちになります。
だからと言って、終わってしまうものに、すがりついて生活を送るわけにも行きませんしね。
去る者追わず、来るもの拒まず。
前を向いて今を楽しく生きましょう!