死と向き合ってみよう。本当の自分に会いに行けるだろうから

読書感想

今日は何しようかな。

なんか暇だな~

お正月休みに食べ過ぎてなんだか体も重いし、動きたくないな~

こんな時は本でも読むかぁ~

あわただしかった年末年始が過ぎ、一息ついたら、腰に石が付いたようにダレてしまいました。

表紙がかわいいけど中身は衝撃的

出会った本がコチラ。

ひすいこたろうさんの『あした死ぬかもよ?』(2012/12/15/ディスカバー21)です。

スタイルとしては、著者からの質問27個を読者が答えていくというもの。

問題文自体は非常に簡単です。

…でも中身が深い。

本の内容自体は、数時間あれば読める内容です。

この質問に答えていくとなると、人によってはかなりの時間を要します。

そのくらい簡単だけれど、深い話です。

自分自身が何者なのか自分探しの旅に出かける人がいます。

この本は、自分自身とは?という問いを自分自身に向けられたもの。

まさに、自分自身を探すために、自分の内側に旅に出る感じです。

今日が最後かもしれない

まず初めに、この本のタイトル。

『あした死ぬかもよ?』

誰もが最後は「死ぬ」ということは理解しています。

私自身だって分かっているつもりでした。

でも、本当に理解しているのか?

まさか、今日が最後なんてわけがない。

自分の中でそう思っているところは…全然あります。

今日も明日も明後日もある。

そうやって勝手に自分で未来を引き延ばしていたんですね。

悲観的な死ではなくて、今ある生を冒険にあふれたものにしてみよう。

そういうアプローチがたくさん詰まった本です。

自分の機嫌は自分がとる

人間が誰しもが死を迎えて生涯を終えることは分かっていたつもりでした。

でも、心の奥底では「自分だけは死なない」と思っていました。

そしてこの本を読み終えて、もし今この瞬間で最後だと分かった時、咄嗟に思うこと。

笑っていたい。

もう、これだな。と思いました。

読み進めていくうちに、だんだんと私がこの世に残せるものなんて何もないんじゃないかな、という気持ちが芽生えてきました。

しかも、「この世に残す」とか、私にしては奢りすぎではないかなとも。

死は無。

多分、何もないんじゃないかな。

そんなところに、1秒1秒向かって行っているなんて、とても怖いような気もするけれど事実なんですよね。

そしたら、その1秒を機嫌よく過ごした方がいいんじゃないのと思ったのです。

そしたら、自分が機嫌よく笑っていれば、周りも明るく見えるはず。

外に生えている雑草だって、見逃せば無ですが、機嫌よく自分が見つけてあげれば、生き生きとした緑に見えて元気がもらえたような気になります。

すべては自分次第なんだなと考えさせられました。

起こった出来事に自分自身がどう向き合うか。

そういう時間の積み重ねが人生となり、最後、となる。

人生をは儚いものなのかもしれませんね。

だったら、思い切り楽しい人生にした方がいいんじゃないの?

どんどん、やりたいことをやってみて機嫌よく生ききった方がいいんじゃないのかな。

心の底から元気が出てくるような読了感でした。

こういう本に出合えるから、ぼーっとする時間も、大事ですよね(笑)