絵本を読むと、子どもたちはきまって繰り返しの音が好き。
パタパタパタ、ごとごとごと。
絵本はパッと見た感じの絵と音で決めているような気がします。
本屋さんや図書館でパラパラと絵本を見ている時間は幸せそのもの。
ゆきのおと
深々と降り積もる雪。
北海道に住む従妹からは、とてもとても大変な大雪に見舞われたと嘆いていました。
南関東に住む私たちにとっては、うらやましい銀世界。
色々なものが真っ白に映って、雪でみんな隠してしまう感じ。
太陽が出れば、キラキラと輝いて見えるから風景みんなが宝石みたいになります。
先月、北国の実家に子どもたちを連れてて帰省した時に、夜に舞い散る雪の音を初めて聞かせることが出来ました。
理解できたかどうかは分からないけれど、シーンとした何も音がない空気の中、耳を澄ますと聞こえるその音。
しんしんと降り積もる雪。
雪が音を包んでしまうように吸収してしまって、静けさが訪れます。
土の中にいる虫たちも草も種も、私たち人間も雪の中に包まれます。
雪が降るのを受け入れ、雪がやむのを待つしかないのです。
時間に追われる日々の中、たまの雪は、雪の音すなわち静寂と待つということを教えてくれます。
自然が教えてくれることって大事なことが多いから、素直に受け入れ、静かに待ちます。
窓の外、今日は見るのが楽しくなちゃうな~
ふゆのき
図書館で借りてきた本です。
カウンターのところにある特設ギャラリーに飾られていて、子どもたちが手に取った絵本。
表紙が降り積もった雪で、素敵な画。
雪が降る中、1本の木に、赤い鳥、青い鳥、黄色い鳥、緑の鳥がやってきます。
鳥は1羽ずつ、エサが置いてある台の赤い実を取って飛び立ちます。
絵本を読んでいると、まるで部屋の中から『ふゆのき』という窓を通して、飛び立つ鳥を見ているみたい。
ウチの窓からも見えるかな?
赤、青、黄色、緑のカラフルな鳥。
何となく、「鳥」とひとくくりにしてしまうけれど、鳥にもいろいろな種類がいるんですよね。
絵本の中では、降り積もる雪の中を鳥たちがエサを咥えて飛び立っていきます。
エサが全部なくなって鳥たちがいなくなると、自然と「また来てね」という気持ちになるから不思議。
子どものお供で感性を磨く
子どもたちと過ごしていると、自分がちょっと錆びついちゃっているかなって思うこともあります。
何が錆びているかって、感性。
ああ、そういう見方ってあるよねっていうことが多いのです。
いつの間にか枠にはめてみている自分がいるんですね。
ただ、自宅の周りを歩く散歩をしたり、公園で遊んだり、絵本を読んだり、真新しいことは何もしていないのだけど、新しいことの発見がたくさん。
とっても、勉強させていただいています。
そして、昔あったと思う感性の錆を落として磨いています(笑)
音をあらわす言葉のことを、フランス語で「オノマトペ」というらしいのですが、日本語は特にオノマトペの種類が多いのだそうです。
雪の降る音、しんしん、ゴォーゴォー
雨の降る音、ポタポタ、ザーザー
童謡の『雪やこんこ』では雪やあられの降る音を「こんこ」と表していますしね。
素敵な国に生まれたなぁって気づかされます。
今日は雪の日。
窓の外見ながら雪を楽しみましょう。
音を表現するのは何がいいかな~