今日は、日の出からセミが鳴き出す瞬間を耳にしました。
一匹鳴き始めたら、後にみな続いていたのですが、まるで人間界と同じみたい。
セミにもインフルエンサーがいるのかな。
時間帯でわかるセミの種類
セミは、種類によって鳴く時間帯が大体決まっていると言われています。
今朝一番に見かけたのは、アブラゼミ。
盛夏の婚活
セミはメスを呼ぶためにオスが鳴いていると言われています。
雨の日は自慢のハネが濡れてしまうし、オスが鳴いてもメスが来られないため、鳴かないとのことです。
自然界でも、意外と合理的。
動く派と待つ派
ミンミンゼミやツクツクボウシなどは、鳴いたあとパッと飛び立ます。
アブラゼミやニイニイゼミは、 鳴いても、しばらくそのまま動きません。
なんとセミの種類によって、自分で動きながら、メスを探すセミと、鳴いてメスを呼び寄せるセミの2種類のセミがいるのだそうです。
人間でも恋に奥手な人と恋に積極的な人がいるのですが、セミは種類によって異なるのですね。
人間でいうところの、日本人の特徴とかアメリカ人の特徴みたいな感じなのかしら。
クマゼミはアイドル
クマゼミは主に西日本に多く分布していたセミでしたが、近年は東日本でも生息が確認されているそうで、年々北上しているそう。
この間、埼玉の方がクマゼミを見かけたと情報をくださったので、埼玉県あたりまで北上しているのかもしません。
私は北国育ちで、南関東在住ですが、まだ分の住んでいる地域でクマゼミを見かけたことはありません。
この写真は、主人の実家近くでクマゼミを見かけて、思わず歓声を上げて撮った一枚です。西日本の方は珍しくもなんともない普通の光景かと思いますが、私にとっては大大発見!!その驚きと喜びは暑さも忘れるほどでした。
まるでセミ界のアイドル!
あの透明な羽から奏でられる「シャシャシャシャシャー」という鳴き声は、思わず引き寄せられます。
今年は例年にない猛暑ですし、年々気温が上がってきているような、夏が長くなってきているような、なんとなくそんな気がするので、関東地方全域でクマゼミがみられるのも、間もなくかもしれません。
次の命につなげるために
セミの成虫は1週間程度の命と昔から言われてきました。
最近の研究では数週間から1カ月程度生きるのではないかと研究されているそうですが、いずれにしてもひと夏のひととき。
成虫になってからは短命です。
土の中で何年も成虫になるまで過ごしていて、やっと成虫になった時、自分の命の長さを悟り次の生命につなげるという意思の表れがあるかどうかは分かりませんが、セミの大合唱が単なる婚活ではなくて、人生(セミ生)を掛けた婚活であることは間違いないようです。
セミの鳴き声を聞くと、余計に暑くなるような気がします。
実際に木陰で、セミをみたら、次の生命を残すための大切な仕事となっているオスたちの熱い呼び声とセミ界の婚活を応援してあげたくなりました。