「日本人は、水と安全はタダだと思っている」
衝撃的なこの言葉は、半世紀前『日本人とユダヤ人』の著者であるイザヤ・ベンダサン氏が話した言葉です。
ほとんどの家庭では蛇口をひねるだけで手に入れることが出来る安全な水。
当たり前のことが意識の低下を招くのかもしれません。
連日の暑さ
暑さには強い方じゃないかと自認しています。
それでも、身体が慣れていないうちからの猛暑はさすがにキツイですね。
普段は買うことのないペットボトル飲料を欲するようになりました。
自宅のゴミ箱は、ペットボトルで一杯。
プラスチックごみの日もここのところ量が増えた気がします。
安心できる水道水
のどが渇いたときに欲するのは、麦茶やお水。
清涼飲料水も飲みたくなる時もあるけれど、甘さがきつく感じる時もあって、時期を選びます。
ミネラルウォーターの飲みやすさは、喉を快適に潤してくれて、500mlのペットボトルはすぐになくなってしまうほどです。
学生時代だったころの私は、学校でのどが渇けば、蛇口をひねって学校の水をガブガブと飲んでいました。
北国で水源地に近かった実家近くの水道水は、夏でも冷えていておいしく飲めたものです。
現在の我が家は、水源地から遠く離れた街。
住宅が密集した街です。
水道水をひねれると、水道管の長旅をしてきたと思われる水が、生温くなって蛇口から出てきます。
それでも、日本において厳しい水質検査に合格した、水道水が安全に飲めるのは、世界でも稀な国。
水に関していえば、日本はかなり恵まれた国なんですよね。
生活に必須な水
飲料水に限らず、食事を作る際やお風呂の湯船に入れる水。花や野菜への水やり等、水を使う機会は意外と多いもの。
最近の暑さ対策で、打ち水をされているお家もチラホラ出てきました。
世界情勢や老朽化した水道管の交換など、重なる問題を背景に水道料金の値上げが検討されているとニュースで目にしました。
将来も安心して水道水を利用できるためには、仕方のない投資。受け入れるほかはありません。
昔は考えられなかった、水を買うという時代。
今では、ペットボトルの水をためらいもなく買うことが出来るようになりました。
蛇口をひねると出てくる水は、当たり前と意識も低下していました。
値上げは、そんな私自身の意識を見直すきっかけになるかもしれません。
ペットボトルの水も、蛇口から出る水もお金を出して買っている水。
水と安全はタダではないんです…