神様を崇めるお祭りから、最高峰の舞台へ。オリンピックの歴史もまた面白い

学んだこと

異例づくしのオリンピックが終わって早1カ月。

パラリンピックが始まりました。

そういえば、オリンピックっていつ始まったのだろうと、ふと思い立ち、遅ればせながら調べてみました。

神様を崇めるためのお祭り

紀元前776年からギリシャで4年に1度、神様をあがめるために、スポーツや芸術のお祭りとしてはじまりました。

古代のオリンピックは、ギリシャの「オリンピア」というところで開催されていたにで、「オリンピック」と呼ばれるようになりました。

競技種目は、徒競走ややり投げ、円盤投げ、レスリングやボクシングなどの格闘技も含まれていました。

当時の人々は、オリーブの葉は神聖なものとされていたため、競技で優勝した人には、オリーブの葉でできた冠が与えられました。

相互理解と平和が理念

東京2020オリンピック・パラリンピックの公式ページによると、今の形になったのは1896年です。

フランスのクーベルタンという人の働きかけによって、スポーツを通じて、相互理解や友好、世界平和につなげたいという考えを、世界に広めようとしました。

この考えに世界中の国々が賛同して、オリンピックの第1回目が1896年(明治29年)にギリシャのアテネで開催されました。

日本が初めて参加したのは、1912年(明治45年)の第5回ストックホルム大会からです。

近代のオリンピック

オリンピックがギリシャ周辺のお祭りから、スポーツを通じた相互理解と平和の理念のもとに世界単位となってからも、初めのころは、今のように純粋なスポーツとして力を競い合うものではなく、宗教の関係で安息日にあたる日に試合が行われると、出場しない選手もいたのだそうです。

また、日本が初めて参加した第5回大会には、正式種目に「綱引き」がありました。

陸上競技として行われて、イギリスやアメリカが強かったのだそうです。

今は、「綱引き」はオリンピック種目からなくなってしまいましたが、東京2020大会で新規追加された、スケートボードや野球・ソフトボール、サーフィン、スポーツクライミング、空手のように、どこかの国の開催都市提案枠で復活する可能性もありますよね。

型にはまらず

日本が初めて参加した第5回大会には、「芸術競技」というものもあったそうです。

絵画、彫刻、文学、建築、音楽の各種目でスポーツ題材にした芸術作品を発表し、採点で順位を競いました。

「芸術競技」は1948年の第14回大会まで行われ、フランスやドイツなどヨーロッパ選手が優秀な成績を収めたそうです。

日本人選手も第10回と11回大会に出場して健闘したそうです。

改めて歴史を見てみると、クスっと笑みがこぼれるような競技から、取り入れたら面白いのではないかと思うような競技まで様々ですね。

スポーツにとどまらず、芸術まで枠を広げられたら新たな楽しみが増えそうです。

パラリンピックの始まり

1948年のロンドンオリンピックの開会式と同じ日に、病院内で、はじめての車いす患者によるアーチェリー大会を開ことから始まったとされるパラリンピック

パラリンピックは「もう一つのオリンピック」とも訳されるのだそうです。

パラリンピックでは、選手一人ひとりに障害の違いがあるので、公平に競技ができるように、障害の程度によってクラス分けがされています。

東京2020大会では22競技が行われるそうです。

厳しい社会情勢の中ですが、各国のアスリートの皆さんには、ぜひ最高峰の大会で最高のパフォーマンスを発揮していただけたらと思います。

ワタシって平和

古代から続いていたとはいえ、オリンピックが今の形になったのは明治時代と結構最近。

第1回大会から今までに3度の中止があったり、世界大戦が原因となるのですが、社会情勢とも一緒に歩んできているのが分かりました。

色々思うところはあるけれど、開催してもらえることは、運営している人やサポートしている人のおかげです。

そして、このような状況の中でも最高のパフォーマンスを披露してくれる選手の皆さんに感謝です。

なんだかんだ言って、自分がテレビでのんきに観戦できていることに平和を感じて感謝を忘れないようにしようと思ったのでした。