食欲、運動、収穫…今年はすっかり散歩の秋になってしまいました。
身の回りの自然がこんなにも儚く美しく、素晴らしいものだと気が付かせてくれたのもウィルスの功名かもしれません。
室町時代以降の高貴なお遊び
貴族たちのお遊びと言えば、平安時代以降のけまりを思い浮かべます。
狩りには動物や鳥などを狩猟するという意味と、山菜や果物などを採取する意味にも使われます。
赤く紅葉したモミジを見るために理由付けが必要だったとのことで、「紅葉狩り」となったらしい。
自由に出歩くことがあまりなかった貴族にとって、紅葉狩りは自然を愛でる絶好の機会だったのかもしれません。
今も昔も美しい秋があって、昔の人々もキレイだなと眺めていた姿が想像できますね。
カナダの先住民が教えてくれた甘味料
カナダの国旗のマークはカエデ。
カナダを代表する木のカエデは、開拓時代のカナダの人々の飢えを救ってくれた木。
もともと住んでいた先住民が、カナダの樹液が吸えることを教えてくれ、メープルシロップの始まりとなったのだとか。
焼きたてのホットケーキにメープルシロップって、肌寒くなってきた季節に、なんだかホッとします。
カナダは日本よりも緯度が高く、寒さも厳しいことから、開拓時代は過酷だったことが容易に想像できます。
そしてそこで生き抜いていた先住民の知恵に敬意を表してのカエデの国旗。日本でいうところの桜のような存在でしょうか。
親戚同士のモミジとカエデ
紅葉と書いて読む「モミジ」。
似ているような似ていないような、モミジとカエデ。
実はモミジもカエデの親戚なのだとか。
本当かどうかは不明ですが。
モミジもカエデもカエルの手に似ているから、カエデとなったのだとか。
確かに両方とも葉っぱは、カエルの手を広げた形に似ています。
モミジもカエデもカエデ科カエデ属ということを考えると、元は一緒だったのかもしれませんね。
何となく、葉っぱの切れ込みの深い方が「モミジ」、葉っぱの切れ込みが浅い方が「カエデ」という分け方は分類上は間違えていないようです。
親戚同士だから似て当然ですものね。
朝晩の冷え込みが強くなると色味が増す、紅葉。
紅葉前線も山から下りてきて、今年のクライマックスとなりつつあります。
太陽の光を浴びた美しい紅葉もたっぷりのマイナスイオンを含んでいそうですが、夜のライトアップさせられた紅葉もまた幻想的。
紅葉祭りは今年もお預けですが、名もなき街路樹の紅葉など、意外と身近なところに自然はあったりします。
夜、買い物ついでに見上げてみたら、街灯に照らされた赤、黄色がより一層輝いていました。
木々の色味が増し、秋の深まりを感じられる季節。
ぜひ外に似て自然を愛でたいものです。