晩秋の風物詩「こも巻き」。伝統的な工夫で冬支度。人間は科学で冬支度。

暮らし

11月の別称は「霜月」ですね。

もともとは旧暦に使われていたモノなんだそうですが、新暦でも度々用いることがあります。

寒さが本格的となり、田畑に霜が降りる時季であることから、「霜月」と名付けられたのだとか。

自然を時計代わりにしていた昔の人ならではの知恵ですね。

松の木々も冬支度?

我が家の家の近くでは松の木に、藁で編んだゴザのようなものを樹木に巻き付け作業が始まります。

松の木の腹巻のように見え、全ての幹に巻かなくても松の木は寒くないのだろうか?と勝手に心配したり(笑)

松の木に巻きつけられたゴザは、腹巻のようにも見えます。これは「こも巻き」と呼ばれ、寒さ対策ではなく、害虫駆除。

Wikipediaより引用

マツカレハという名前から、松の天敵であることは間違いない虫の越冬習性を利用した駆除方法なのだとか。

11月頃に幹に「こも巻き」をして、3月の初め頃に「こも」を外して、「こも」ごと焼却することで、「こも」中に潜む虫たちを駆除してしまうという方法。

江戸時代から続いている伝統的な駆除方法なのだそうです。

寒さをしのいでいたマツカレハには気の毒ですが、それも自然の使命。

松にとっては腹巻、いや「こも巻き」は生きていくために必要なことなのですね。

人間も冬支度

私たち人間も、温かいコートやジャケットの出番が増えます。

重ね着などをして温かな服装をここがけることを「ウォームビズ」と言います。

小池東京都知事がネーミングしたとかしないとか。

2005年からエネルギーキャンペーンで国が主体で行ってます。

当初は室温が20度で過ごせる服装をということで始められました。

衣服のコーナーなどでは、すでに定番化した言葉ですね。

小池都知事の大衆社会に溶け込むネーミングセンスが光っています。

20年近く経った今では、衣服を超え、食事や住居などにも広がりを見せています。

私の「ウォームビズ」対策は、今年も防寒インナー「ヒートテック」が中心となりそうです。

「ヒートテック」は、素材に吸湿発熱繊維を使い、汗などの水分を吸収して発熱するという仕組みなのだとか。

見えないところで、様々な研究がなされ、肌着インナー一つで快適な空間を創り出してくれているのですね。

科学と伝統的な工夫で冬支度。

日中は日差しが心地よく感じられ、お散歩にはとってもいい季節。

今年はほとんど出かけなかったけど、ここにきて「ヒートテック」を一枚足して、少し遠くに足を延ばしてみようかな~。

晩秋の訪れを教えてくれた「こも巻き」始めの知らせを見ながら、自然の風物詩を外で見てみたいという気持ちが芽生えたお話でした。