男の子も女の子もみんな元気に育ってほしい。こいのぼりは、魔除けと健やかな成長を願っている

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「屋根より高い、こいのぼり~♪」

今日はこどもの日。端午の節句です。

今年のゴールデンウェークのトリを務める5月5日。

数字の並びもGO(5)GO(5)です。

青空に元気に泳ぐこいのぼりのように、活き活きと子どもたちにも育ってほしいな。

こいのぼりの由来

鯉のぼりは、中国の神話や伝説に登場する「龍」が関係しているのだそう。

中国では、「登龍門伝説」があり、黄河の上流にある龍門という滝を鯉が登ると竜になるという言い伝えがありました。

この伝説は、日本は、出世の象徴となりました。
さらに、鯉はとても生命力があり、大きく丈夫で、きれいな川以外でも生きていくことが出来ます。

用水路や、近所の川を橋の欄干から見下ろすと、意外に大きな鯉がいたりしますよね。

そんな力強い生命力を持った鯉のように、子どもたちには強くたくましく育ってほしいという願いから、こいのぼりは揚げらるようになりました。

日本でこいのぼりが掲げられるようになったのは、江戸時代と言われています。

明治維新以降に、立身出世という言葉が日本の社会で広く承認されるようになりましたが、その一役を担ったのは一万円札の顔でもある福沢諭吉。

福沢諭吉の著書は、『学問のすすめ』が有名ですが、学問で身を立てることの重要さを説いています。

よく日本人は仕事が丁寧で、勤勉と言われたりしますが、この元は、開国をした後の先人たちが、外国に追い付けと自己鍛錬した結果なんだろうなと思います。

子どもを見守る大人たちも、こいのぼりを掲げて立身出世を願っていたのでしょうね。

吹き流しの意味

こいのぼりの一番上に掲げられる吹き流し。

吹き流しの色は5色のものが多いです。

吹き流しの5色は中国の五行説に由来するものが多いのだそうです。

五行説とは、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説。

曜日にも使われていますね。

万物のすべてが、この5つに当てはまり、お互いが影響し合っているという意味。

万物を形成する5色の吹き流しを一番上に掲げることで、あらゆる魔物から、子どもを守るという意味の魔除けとして使われているのだそうです。

みんな元気に育ってほしい

子どもの日というと、何となく男の子の日というイメージが湧くのは、武家社会から伝わる端午の節句とか、明治時代の立身出世とか男子が身を立てる部分にスポットライトを当てているから。

端午の節句ってなに?子どもの成長を祝い、健康を祈る日です
ゴールデンウィークのクライマックスにある「子どもの日」。昔も今も社会は変わっても、子どもを思う気持ちは同じ。子どもの成長をお祝いし、健康を祈る日に変わりはないのです。

だけれど、根幹には、子どもの成長や健康をお祝いしたり、今後も健やかに育つような願いが込められる日なんですよね。

今も昔も変わらない、子どもたちへの思い。

男の子も女の子もみんな元気に育ってほしい。

活き活きと大空を舞うように。