寄り道で花から教わる季節。菖蒲かなアヤメかな。見分け方は意外に簡単。

暮らし

いつもの散歩道からすこし外れた畑の横で、アヤメを見つけました。

初めは菖蒲かと思っていたところ、自宅に帰って調べてみると、アヤメであることがわかりました。

今週末はゴールデンウィーク。

子どもの日もまもなくです。

花は真面目に季節を教えてくれます。

世界に一つだけの花

北国に住む母から「チューリップが咲いたよ」連絡がありました。

そうそう、もう咲く時期だもんね。

音声電話しかできない母との会話は、想像を駆使しながら進めるのでそれは楽しいひと時。

私の実家では、庭先に季節の花を植えているので、ちょうど、パンジーとチューリップが見ごろなのだとか。

桜前線がようやく北国まで進み、春が届いたようです。

チューリップといえば、私が卒業した小学校でも、少ないながら新一年生を迎えたのだそうです。

入学式では、新6年生にエスコートされて、式の最後には6年生が大切に育てたチューリップの鉢植えを一人一人に手渡しされたのだそうです。

お花のプレゼントって素敵ですよね。

チューリップが咲くまで上級生が育てて、新入生にバトンタッチ。

どんな花が咲くのかとっても楽しみ思いながら水を挙げる姿が目に浮かびます。

どんな色でも、形でも、みんな違ってみんないい。

花が教えてくれることは間違いないです。

ショウブの季節?

母からの電話の後に、散歩道を歩いていると、ふと紫の花が目に入りました。

一畳ほどのスペースに咲いていたアヤメです。

アヤメは菖蒲と似ていて背が高くて、花も大きいので目立ちます。

まるで、「こっちで咲いているよ。見ていって~」と呼ばれているような気持ちで、寄り道をしました。

アヤメと菖蒲の見分け方

近づいてみると、ややくたびれ感はありますが、元気に咲いています。

今週末は、ゴールデンウィークだし、そろそろ菖蒲の季節かな?

そう思いながら、葉っぱの香りを嗅いでみると何の匂いもない。

やっぱりアヤメかな?

見れば見るほど、アヤメか菖蒲か分からなくなり、自宅に帰ってから図鑑で調べてみることに。

まずはアヤメの特徴です。

アヤメの特徴
  • 開花時期:5月上旬~5月中旬ごろ。
  • 花の大きさ:小輪
  • 背丈:30cm~50cm
  • 草原や乾燥した地で育ち、湿地では育たない

つづいて、しょうぶの特徴です。

菖蒲の特徴
  • 開花時期:6月上旬~6月下旬ごろ。
  • 花の大きさ:大輪
  • 背丈:60cm~100cm
  • 湿地や湿原に生える

アヤメより菖蒲の方が花の大きさは勝っているんですね(笑)

咲く時期はアヤメの方が早いんですね。

決定的な違いは、生息する土壌。

アヤメは乾燥に対して、菖蒲は湿地。

そういえば、菖蒲園って池みたいなところになっていますもんね。

花の時期が重なることもないし、乾燥地、湿地でそれぞれ楽しめるから勝負は引き分けですね(笑)

旧暦で見ると、子どもの日にあたる端午の節句は、今年は6月3日。

ちょうど菖蒲が咲く時期です。

昔から、花が季節を人間に教えてくれていたのかもしれません。

今週末はゴールデンウィーク。

自宅で行う、小さなイベントの準備もしなくてはいけないなぁと花の図鑑を見ながら、季節を教えてもらった出来事でした。