学校の遠足には必ずと言っていいほど、コースに博物館か美術館がありました。
博物館は新たな面白くて美術館は不思議な空間に身を置くような感覚。
どちらも日常生活にない刺激を与えてくれます。
なんだか惹かれる美術館
実は子どもの時から、美術館の楽しみ方を知りませんでした。
どちらかというとあの独特な雰囲気が好き。
でも、アート感覚のない私は美術館の楽しみ方が分からない。
美術館に行く人って、絵とか彫刻とかを勉強してから行くの?
それとも、一般的な教養として持ち合わせているのかな?
とか様々なことを思いながら、作品も見つつ鑑賞している人も見るような感じで見ていました。
デッサンしている人を見る
初めてのアメリカ旅行では、メトロポリタンミュージアムに短時間でしたが2日連続で行きました。
あまりの大きさに回り切れなかったというのが理由。
それから展示されている彫刻や絵画の近くでデッサンしている人がいて、その書いている人の姿を見るのも楽しみの一つでした。
私は絵が全く描けません。
ヘタというレベルを越して全く欠けないのです。
何をどこから書いたらいいのか分からないレベルです。
そんな私がデッサンしている人の後ろ姿を見るのは、その人が放つオーラを見ていたのかも。
デッサンは、とても上手いのだけれど、書いている人の背中からは、デッサンに息を吹き込んでいるかのように見えたのです。
デッサンをしている人にとっては、趣味だったのかもしれないし、未来の巨匠だったのかもしれないけれど、私からしたら天の人のような存在でした。
作品ってこうやって出来上がるんだなと感心させられた思い出があります。
私流、美術館の楽しみ方
美術館は想像力を使って楽しむところなのかな、と思っています。
というのも、正直、私には、ピカソの絵のすごさはちょっと分からないのです。
彫刻にしても、その凄さが分からないのです。
作品名が札に書いていないと、よくわからない物体になってしまう。
作品が先なのか作品の名前が先につけられたのか分からないレベル。
そんな私でも、美術館の雰囲気を楽しみたいと今年に入ってから2回ほど美術館に行ってきました。
何回か美術館に行くと自分流の見方が出来てきます。
アート音痴の私の見方はこう。
まず、作品の名前を見る。
そして、作品を見る。
作品名と作品を想像して一致させるという方法です。
すみません、レベルが低くて…。
この見方をすると、作品が強調したいところはどこなのかというところが少し浮かび上がってきます。
そうすると、館内の雰囲気を楽しみながら作品を素通りすることなく、じっくりと作品を楽しめるようになった気がします。
彫刻の森美術館
神奈川県の箱根町にある屋外美術館。箱根登山鉄道の駅からも近くアクセスもしやすいです。
こちらの美術館は、小さな子どもから大人まで老若男女が楽しめる施設。
アートを体感できるうってつけの美術館です。
箱根という大自然を生かして展示された作品は、見て回るだけでもお散歩になるし、展示物のアトラクションがあったり、子どもが遊べる作品があったり、更には足湯ですが、温泉も堪能できます。
小さな子ども連れでもベビーカーで歩けるように道が工夫されていますし、おむつ交換代など乳児用スペースもあります。
こちらの美術館は見ている人までもアートなのかもしれません。
彫刻作品のお触りはダメですが、そのほかは自由。
そうだ!アートって自由なんですね。
想像力を働かせながら作品を体感する楽しさを教えてくれる美術館。
温かくなったらまた行ってみたい施設の一つです。