うさぎ追いし、かの山~♪
小ブナ釣りし、かの川~♪
童謡の「ふるさと」の出だしの部分です。
1フレーズ歌うだけで情景が浮かぶのは、ふるさとを思い起こすからでしょうか?
2月7日はフナの日
今日2月7日は2(フ)と7(ナ)の日なんですって。
フナは日本ではどこにいても見かけることができる淡水魚。
日本のみならず、ユーラシア大陸の広範囲で見ることが出来るのだそうです。
川や湖、ため池など水質の変化にも対応できる強い魚。
水草や小さな昆虫、パンや金魚の餌など、なんでも食べる雑食という点も強い魚に仕立て上げられたのかもしれません。
初めての飼育
私が初めて魚を飼ったのは、フナです。
祖父が小川で捕獲してきたフナ。
夏のお祭りに金魚すくいをして、おまけでもらった赤い金魚数匹と一緒に住んでいたこともありました。
フナの生命力はとても強くて、なんやかんやと10年近く生きていました。
調べてみると、フナって20年とか生きるものもいるんですって。
毎日の餌やりと週1回の水槽の清掃といった子どもでも管理しやすかったフナ。
餌をあげると笑っているようにも見えて、手間のかからない相棒のような仲間でした。
寿司を思い起こす
もともとは、魚の長期保存のために編み出された方法と聞く寿司。
昔、祖父が漁港に上がったばかりの鮭やサンマなどの青魚を大量に買い付けていたことを思い出します。
魚を塩漬けにして米と一緒に発酵させて、半年くらいかなぁ、とにかく長期間かけて食べていました。
子どもながらに、「おいしいの?」と聞いては見たものの、生で食べるのも何となく抵抗があって、その味を確かめることをしなかったことが悔やまれます。
ずいぶん昔になりますが、あるとき、米原だったか彦根だったか滋賀県内を鈍行列車で通る機会がありまして、フナ寿司の看板を見かけたことがありました。
フナ?鮒?食べられるの?
とっても驚いたのを覚えています。
後で調べて、琵琶湖産のフナを漬け込んだフナ寿司は滋賀県の名産で、昔は家庭でも作られていたとのこと。
フナを丸ごと漬け込むと、発酵中に骨が軟らかくなり、骨まで食べることができるのだそうです。
幼い頃、祖父が青魚を漬け込んで食べていた方法が、確立された保存方法だったんだなぁと思いつつ、またもや勇気がなくて食せなかった思い出です。
滋賀県では、ハレの日などのお祝いの席やお正月などの際にフナ寿司を食べるのだそうです。
今度こそは、ぜひ食べたい一品。
でも、ちょっぴり怖い。
地元のスーパーやお土産でサービスエリアなどでも販売されているようですから、次こそは是非トライしたいものです。