夜空に輝く幻想的な花火。いち早く終息を願う気持ちは今も江戸時代も変わらない

暮らし

幼いころから、にぎやかなお祭りは大好き。

自分は積極的に参加をする方ではなかったのですが、通りを埋め尽くす七夕飾りの飾りつけを手伝ったり、見学に行くのは大好きでした。

近くから見ても遠くから見ても、お祭りに使われる飾り物って素敵なんですよね。

そして、花火。

あの一瞬の素晴らしさは見事。

運営されている方々も試行錯誤の様子。新しい環境で楽しめるコトが増えるといいな。

賑やかさが少し

数年ぶりのお祭り。

私の住む街でも七夕飾りと花火が打ち上げられました。

本当は、各々の力作である七夕飾りと通りにひしめく露店の面白さを始めてみる子どもたちに教えてあげたかったのですが、今年は見送りにしました。

代わりに、平日の夕方。

車に乗って七夕飾りを遠くから見ること。

先月に保育園でも七夕飾りを作ったという子どもたちは、あちらこちらで飾り物を見つけては楽しんでいました。

露店はまだまだ先かな?

花火の魅力

私が、心待ちにしていたのは花火。

こちらも、規模を縮小して開催されることになりました。

あらかじめ、Googlemapで打ち上げ場所から見える位置を予想することから始めて、子どもたちを乗せた車で出発。

手ごろな時間貸駐車場から見ることが出来ました。

花火の魅力は、一瞬の煌びやかな輝きと、それに次ぐバーンという大きな轟音。そしてサラサラと散る姿。

一発の迫力も見事で、連続に打ちあがると豪華さを増すし、打ち終わった後のあの儚さは何とも言えないのですよね。

花火の姿から、生命を受けて、儚くこの世を去るような一生を見立てる雰囲気も好きなのです。

疫病退散

花火の始まりは、江戸時代。

8代将軍徳川吉宗が行った享保の改革。

中学校あたりで享保の改革と小石川療生所の設立を習いました。

疫病が流行っていた当時、将軍吉宗は、無料で診療を受けられて、入院もできる小石川療生所を作りました。

さらに、隅田川のほとりで水神祭を行った際に、飢饉や疫病でなくなった方の鎮魂を込めて打ち上げた花火が、打ち上げ花火の始まりとされています。

歴史は繰り返すとは言いますが、なんだか現代と似ている感じ。

人が集まり、賑わうが理由にここ数年中止となっていた花火大会ですが、始まりの当初は疫病退散の意味も込められていたんですよね。

数年ぶりの花火。

夜空に輝く幻想的な光を楽しみながら、いち早い終息を願う気持ちは、江戸自体も今も変わりません。