お寿司の好きなネタランキングにも上位に来るであろうイクラ。
サケやマスの卵でおなじみで、赤い宝石とも称されます。
海苔巻きの上にこぼれ落ちるほどのイクラを見ると、軍艦巻きの名にふさわしいな、と思ってしまうものです。
そういえば、すじこのお寿司って見ないですよね。お酒のアテだからかな。
鮭やマスの卵
イクラの軍艦巻きを頬張ると、口の中でプチプチ、ジュワーッと広がるおいしさで満たされる幸せ。
贅沢にイクラ丼にしても、イクラのお茶漬けにしてもうまみの広がりに感動させられる食材の一つです。
お寿司には、イクラが入ってると、華がありますしね。
イクラが赤い宝石と呼ばれる由縁は、見た目だけでなく味も含まれているのだろうなと思っています。
そもそもいくらって何の魚の卵なんでしょう。
実はイクラは、鮭やマスの卵だったんです。
卵といっても、鮭やマスのお腹の中に一粒ずつ入っているわけではないのです。
加工される前は、たらこや数の子のように膜で繋がっている状態なのです。
筋子への愛
えーっ、膜で繋がっていたら、筋子(すじこ)じゃないの?
筋子大好きの私は、咄嗟に思ってしまいました。
私が今住んでいる地域のスーパーではあまり見かけない筋子。
生まれ育った北国のコンビニやスーパーのお魚コーナーには必ず陳列してあったし、おにぎりにも筋子入りが売られていました。
おにぎりコーナーにあったら買いたい、筋子。
程よいしょっぱさが、ご飯に合うんですよね。
白いご飯に、筋子は最高に合うのです。
温かい白ご飯にも、温度管理のできる場所でのおにぎりにもぴったり。
梅干しや焼鮭のように万能ではないけれど、程よい塩分とエネルギーを補給してくれる優れもの食材なんですよね。
イクラと筋子のちがい
ところで、筋子といくらって同じ魚の卵なんだけど何が違うの?
親である鮭やマスも変わりないし。
イクラは、鮭やマスの卵巣から成熟卵を一粒ずつに分けたもののこと。
筋子は、卵巣に入ったままの未成熟の卵で、卵巣膜でつながった状態のもの。
つまり、卵が成長して、筋子から膜をとって卵をバラバラにすると、イクラになるというわけです。
イクラも筋子も鮭やマスのお腹の中にいる時には、味はありません。
加工は、塩漬けやしょうゆ漬けが基本で、海辺に近い場所では、加工所や家庭によって味の違いを出しています。
ちなみに、私の育った地域では、塩漬けやしょうゆ漬けにしたものを「筋子」、まだ手を加えていないものを「腹子」といいます。
イクラと筋子の違いは、膜があるかどうか。
筋子は未熟な卵で、イクラは成熟。
イクラがプチプチしているのは成熟しているから。
筋子は、まだ卵が若いため、食感が柔らかい。
どちらも、おいしいことには変わりないですね。
どちらもキラキラ光る真っ赤な海の宝石なんです。